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2015年11月の記事

■ 2015年11月 6日(金)

金仏壇の素洗い2尺6寸(京都市S様)その1

お仏壇の修復を「洗い」や「洗濯」と私たちは言っています。

お仏壇を引き取り後分解、金具を取り外し洗浄液で汚れを取ります。

この作業が「洗い」「洗濯」と呼ばれる理由でしょう。

昔は苛性ソーダを使っていたようですが、現在は環境にやさしい洗浄液を使用しています。

今回お預かりしたのは純粋の京仏壇です。

佐藤様1.jpg

仏間から出して御本尊共々仏具一式をお引き取りします。

DSCF7421.jpg

お預かりした物のチェックを済ませて、先ずは空いた時間に仏具から洗浄します。

洗浄液で汚れを落とし、最後は水できれいにします。

DSCF7422.jpg

余分な水分を拭き取り陰干しをします。

次回はお仏壇を分解しながら洗浄していきます。

  • 19:00 | 投稿者: 三浦社長

■ 2015年11月 3日(火)

伝統技法による金仏壇の修復 2尺(京都市S様)その3

早速、組立に入ります。

DSCF5314 のコピー.jpgのサムネイル画像

DSCF5315 のコピー.jpg

50年以上経つ京仏壇ですが木地の狂いも無く、非常にスムーズに組み立てられます。

DSCF5335.jpg

ここまでの京仏壇なら下段板が欅の木地呂仕上げが一般的だと思うのですが、今回は檜の無垢板でしたので漆塗りの後研ぎ出し蝋色仕上げになりました。

DSCF5348.jpg

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三杯引き出しの蒔絵は「蓮」。

現在普及していますお仏壇の蒔絵は金や色粉を蒔いて蓮を表現しています。(下の写真)

蓮蒔絵1.jpg

しかし蒔絵の技法としては一番簡単な技法です。

今回修復したお仏壇の蒔絵の技法は「研ぎ出し蒔絵」。

簡単に説明しますと、先ず漆で絵を描き、漆室で加減を取ります。

乾く寸前に漆室から取り出し、漆の上に金や銀、色粉を蒔き再度漆室で乾燥させます。

乾燥後全体に漆を塗り再度乾燥。

乾いたら炭で漆層を研ぎ下の蒔絵を出します。

その工程を何度も繰り返し、「かきわり」「けがき」(漢字が解りません)等をして最後に蝋色を施します。

金の粒子を変えることで光沢に変化が現れ、絵に奥行きが出てきます。

今回の蒔絵は華美な加飾が無く、非常にセンスの良い蒔絵だと思います。

DSCF5352.jpg

上々壇まで取り付けて一段落になります。

  • 7:20 | 投稿者: 三浦社長

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