こだわりと特徴

職人紹介

仏壇仏具職人  〜丸三仏壇店を支える職人達〜

丸三仏壇店のお仏壇は98%以上が国産です。

〈塗師Y〉

丸三仏壇店の仕事は工房での仏壇仏具の製作、店頭での販売、そして寺院での現場作業があります。寺院での現場作業とは仏具の設置や、柱や鴨居などに漆を塗り金箔を押す等の内装工事のことです。

この現場作業は各工程の職人さんと一緒に作業するのですが、一般的に言う「出仕事」は全ての職人さんが出来る作業ではありません。特に現場での出仕事の漆塗りが出来る職人さんは限られてきます。塗師Yさんは伝統工法での現場作業に拘った職人さんです。

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なぜ現場での漆塗りが出来る職人さんと出来ない職人さんがいるのでしょうか?それは日に日に変わる現場の気候やお寺がある立地が関係するそうです。

温度と湿度を一定に保つ事が出来る工房での作業とは異なり、お寺での漆塗りは常に変化する気候に対応して作業を進めます。昨日と今日とで天気が違う場合、使う漆も変わります。海に近い立地などのお寺では漆が乾かない場合もあるそうです。全ては知識と経験がものを言います。

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今回は先代から大変お世話になっているお寺の、本堂の柱や框を黒漆で塗る作業をお願いしました。

先ずは本堂の「養生」と「木地直し」。ホコリや汚れが他につかないように完璧に養生をします。そして柱や框の割れや欠けた箇所に埋木をします。この作業は職人さんに丸投げするのではなく、私たちが作業します。

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現場での漆塗りも当然「堅地」です。当店が「埋木」をし、職人さんが「刻粗」「布着せ」「目摺り」後「地付け」「錆付け」を数回行います。

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「錆付け」の水分が無くなり、堅く乾いた下地に「下塗り」「中塗り」「上塗り」を行います。乾燥後、艶で仕上げる箇所は「蝋色」。これから金箔を施す箇所は「摺り上げ」を最低3回行います。

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少し解りにくいですが、左が施工前。右が施工後です。今回は柱や框、段縁下の腰板と長押を全て「黒塗り」後「蝋色」しました。

若い職人Yさん曰く、「科学塗料の吹き付けなら機械さえあれば誰でも出来ます。これから何百年と受け継がれる寺院の仕事であれば、「堅地」「本漆塗り」を、少々手間が掛かっても伝統工法に拘った仕事をしていきたい」と。

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