スタッフブログ

[ 08. 彫刻あれこれ ]の記事一覧

ロストテクノロジー

先日お預かりした、お洗濯のお仏壇。
箔押し・彩色をし易くする為、
欄間等の彫刻、付け彫り部分を取り外す作業をしました。

IMG_0231.jpg
雲鶴欄間、全体のデザインが見事です。

IMG_0229.jpg
右端の鶴。
首のひねり、右翼のうねり・羽を薄く見せる彫り、見事過ぎます。

IMG_02282.jpg
中央の鶴アップ。
繊細な彩色もさることながら、
表情のある顔、羽の切り方、細かい毛彫り、
10㎝程度の彫刻でここまで彫れるのか!?と、
正直ビックリしました。

今、これだけの彫刻を出来る人が、日本で何人居るのでしょうか?
もしかしたら、既に失われた技術になってしまっているかも?
(レプリカを作るのではなく、同じレベルの物をオリジナルで作る意味として)
ここ10年、デジタル技術はかなり発達しましたが、
アナログ技術は一気に退化したのかも知れません。
ま、この記録もデジタルなので、偉そうな事言えませんが。

08:32 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

仏光寺派の光背

久々のブログになります。
おかげさまで、彼岸の入り〜明けにかけて、
お仏壇の準備・納品・移動等がギッシリ詰まっていて、
ようやく落ち着いてPCの前に座っているところです。

そして、その間に、ちょっとした彫刻の仕事がありました。
真宗仏光寺派のお寺様向け、阿弥陀様の光背彫刻です。
光背1.jpg
元々、舟型光背だったのを、写真のような形に。
台座に組み込むと、阿弥陀様の後ろに隠れてほとんど見えなくなりますが、
手抜き無しで彫らせていただきました。

8年前、園部の伝統工芸専門学校で、
教えていただいた先生に、
「君は、雲彫るのイマイチやな」
と言われましたが、少しはマシになったでしょうか?

17:18 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

龍の髭

先日、社長が手掛けている、本堂新築お寺様へ、
作業に行ってきました。
1ヶ月前の宮殿・厨子の屋根上げから比べて、
ほぼ最終段階の本堂内陣。
灯篭・輪灯のLED電気取り付けをしました。

そして、私個人の最終作業・・・と言うか、付け忘れていた、
六鳥前卓の、龍の髭を取り付けました。

IMG_2239.jpg
彩色で埋まりかけていた、下穴を探して、
錐で穴開け→2液性ボンドでガッチリ固定して、
さらに龍の顔らしくなりました。

IMG_2240.jpg
全ての六鳥彫りを任せてもらえるとは思わず、
彫刻にかなりの時間がかかってしまいましたが、
彩色をした姿で、最終の納品先まで見届けられたのは、
彫刻をする者としては、かなりの幸せ者ではないかと思います。

ちなみにお気に入りは、
IMG_2242.jpg
左側面の竹の彫刻です。
8年前、園部の伝統工芸大学校(当時は専門学校)1年の時、
「夏休み、やりたいもんだけやっとき」
と、講師の先生に出された練習彫刻が、
この竹の彫刻でした。
当時は、訳も解らず彫っていましたが、
学校で学んだ事が、仕事で活かされている。
これも幸せな事ですね。
ありがとうございました。

15:51 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

半年振りに

奈良のお寺様から引き取ってきたお厨子の木鼻。
反対側が無いと言う事で新規製作です。

木鼻.jpg

実に半年振りに、彫刻刀を握って彫りをしました。
なかなか、真似て作るのは難しいですね。
オリジナルの6面を写真で撮り、
PCで反転させてプリントアウトし、木地に貼り付けて製作。
プロの彫刻師さんが見ると怒りそうなやり方で、
申し訳ありません。

08:17 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

懸魚

先日、丸三仏壇店でお世話になっている建築屋さんからのご注文で、
懸魚を彫って欲しいとの事。
これは難しいぞ!と思ったら、彫刻は六葉部分だけでした。
以下、写真で流れを説明。

絵を書いた後、

IMG_1982.jpg
いつもお世話になっている、仏具職人さんにミシンで挽いてもらい、

IMG_1985.jpg
雄しべ部分を残して周りを落とし、

IMG_1986.jpg
雄しべを彫ってから、葉部分を仕上げて完成。

IMG_1990.jpg
懸魚本体(これもミシンを挽いてもらいました)・六葉・先の丸棒・固定用角棒・栓の棒。

IMG_1991.jpg
組み立て完成。

IMG_1992.jpg
先の丸棒、六葉の端は微妙にテーパーが付いています。

IMG_1993.jpg
屋外で風雨にさらされても大丈夫なように、
角棒でぞれぞれを貫通させて、
ボンド止めと木の栓を併用して固定。
なかなか楽しい作業でした。

15:24 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

何とか、無事に納品

先日「安請け合いは禁物」で書きましたが、
地域の祭事で使う、剣の鍔と、獅子の帯留めが仕上がりました。

IMG_9479.JPG
剣の鍔、左がオリジナル、右がレプリカ。
今まで彫刻してきた中で、一番難易度が高かったと思います。
重さを気にしていましたが、オリジナルとほぼ変わらない仕上がりになりました。

IMG_9517.JPG
獅子の帯留め、金箔押し直し。
オリジナルは下地後胡粉仕上げですが、
予算・強度を考えて、下地は本漆にしてあります。

とにかく、時間の読めない、彫ったことも無い物を、
軽く受けると大変な事になるのを、痛感した仕事でした、
綺麗に仕上がって、本当に良かったです。
関わった方皆さん、ありがとうございました。

17:58 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

お世話になってるあの方に

ここのところ、ブログをサボってましたが、
お仏壇の接客・準備・納品以外の空き時間は、
ひたすら彫刻をしていました。

この記事に出てくる職人さんが、とある展示会に祖師前(御代前)前卓を出すので、
その彫刻を早急にやってくれとの事。
期間は約2週間・・・短い!!
とりあえず、足部分の綸子彫りは新人N君におまかせして、
自分は三鳥、机四つ角の牡丹、脇の彫りを担当。
プライベートな時間も最大限に駆使して、何とか形になりました。

IMG_9462.jpg
時間の無い中で、見栄え良く、どこで簡素化するか?
良い勉強になりました。

IMG_9463.jpg
背面まで彫ってあります(そこは彫らなくて良いって言ったのに)

IMG_9464.jpg
良い仕上がりです。

いつもお世話になっている職人さんなので、
気持ちの込め方が少しだけ違うでしょうか?
最終的に展示が終わったら、まるさんに戻って来そうなので、
その時はまた、自分の時間の中で、
簡素化した部分をキレイに仕上げたいと思います。

09:42 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

安請け合いは禁物

とある、近所の会社の職人さん個人から持ち込まれたお仕事。
地元のお祭りで使う祭具の修復を頼まれました。

IMG_9240.jpg
奥にある、剣の鍔を新造するのと、

IMG_94133.jpg
獅子の形をした帯留めの修復です。

滅多に出来ない仕事と思い、請け負ったものの、
時間・費用共に、短く・安く見積もってしまって、
周りのあらゆる方に迷惑をかけております。
申し訳ありません。

ようやく、
IMG_9420.jpg
休日持ち帰り7日×6時間で木地が完成。

IMG_9428.JPG
表面をめくって筋の彫り直しが、約6時間で終わりました。

立体物なのも難しければ、オリジナルがあるので、
それに合わせて作る難しさを、身に染みて感じました。
箔押し作業、職人さん大変だと思いますが、
よろしくお願いします。

14:58 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

彫刻、地味に続きます

お寺様の新本堂着工が遅れているのを良い事に、
ビックリするぐらい時間のかかった六鳥彫刻が、先日終わりました。
IMG_9355.JPG
現在、下地・色付け加工に入っていますが、
いつまで経っても終わらない作業に、
社長をやきもきさせてしまって申し訳ありませんでした。

これで、彫刻の仕事も一段落、と思ったら、
須弥壇の細物彫刻が残っていました。
サイズ違い2種類×8で16枚の唐草彫刻。
IMG_1823.jpg
これが、思った以上に時間がかかります。
使う刃物限定、まとめて刻んだり彫ったりして、
刃物を持ち替える回数を減らしてスピードアップ。
伝統工芸大学校在学中、同級生が先生の仕事を手伝っていたのを思い出しつつ、
もう少しで終わりそうです。

08:49 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

先生訪問

昨日昼過ぎ、新人N君と、入荷した金仏壇の梱包を駐車場で解いていると、
見覚えのある男性が駐車場に。
二人して「あっ」と言うと、
伝統工芸大学校で彫刻を教えていただいた、S先生でした。

助手席には若い女性が・・・愛人か!?なんて一瞬ふざけた考えがよぎりましたが、
「N久しぶり〜」
と、N君と同期だった女の子でした。
何でも、二条城の修復(彫刻絡みだと唐門?)の仕事をさせてもらっていて、
新しく刃物を見立ててもらうのに、先生と一緒に来たらしい。
少し喋っただけですぐ帰ってしまいましたが、
N君は相当ドキドキしたそうです。

「あの子って、卒業作品展で何作ったん?」
「立体の百合ですね」
IMG_9272.jpg
これだ。
かなり上手い。

なかなかの実力の持ち主で、明るくて元気な女の子が、
彫刻の仕事をしているってのは、
業界にとって良い事ですね。
そして、卒業してからもちょくちょく顔を出してくれる先生。
いつもありがとうございます。

12:01 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

実演中の偶然 その2

今日で親鸞聖人七百五十回忌法要も最終日です。
去年程の団体参拝客様は来られてないですが、
いつもと土日よりは格段に多い人出で、
色んな方が私の実演を見ていきます。

昨日のお昼過ぎ、ひょろっとしたメガネの男性が現れて、
どこかで見た事あるなぁと思ったら、
相手さんから「TASKの卒業生さんですよね」と。
あぁ、園部の専門学校時代、文化委員で一期下に居た!

そこから、色々話すと、某仏師さんの元を出て、
一月から完全にフリーになったので、
仕事探しがてら市内をブラブラしてるとの事。
工房を出たから、と言う訳では無いと思いますが、
仏師業界内の色んな事を聞いて、感心するやら驚くやらで、
楽しい時間を過ごしました。

「台座はすぐに彫れないかも知れないけど、仏体なら彫れます」
との事なので、個人的に色々と頼むかも知れません。
その時は、仏師業界の柵は置いておいて、彫ってもらいたいと思います。

それにしても、狭い業界でトップに立とうとしたり、
独り抜け駆けしようとすると、色んな障害があるもんなんですね。
そんな足の引っ張り合いしているから、業界その物が右肩下がりに。
今話題のステルスマーケティングじゃないですが、
ネガティブじゃなく、ポジティブに仕事をやっていきたいものです。

IMG_1520.jpg
(値段は彫刻と何の関係もありません)

08:44 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

実演中の偶然

昨日9日から、親鸞聖人七百五十回忌法要の最終期が始まりました。
私は、工房にて彫刻の実演をしているのですが、
お昼前、若い女性が見学に来ました。
3連休を利用して京都に観光・・・と思ったら、
私が園部の伝統工芸大学校(在学時時は専門学校)卒業と言うと、
「昨日、見学に行ってきたんですよ」
と、そこから話が盛り上がりました。

良い事、悪い事(と言うか現実的な事)色んな事を話しましたが、
同級生には、
「元々上手かったのに、卒業後さらに井波へ行って修行してる人」
「東京の木版画工房に入って、刷り師をしている人」
「去年、一刀彫り工房の弟子から独立して、1人でやっている人」が居て、
「仏壇屋さんに就職して、たまに彫っている人」これは私ですね。
高卒・大卒・年代様々な人が居て、色んな価値観を間近で感じられて、
とにかく2年間楽しかった、と伝えました。

昨日見学していた彼女がどうするのか解りませんが、
興味があって遠方から来るぐらいなので、揺れ動いているんでしょうね。
私みたいに、悶々とした人生を一度リセットしたい!
そんな方にもオススメの伝統工芸大学校、いかがですか?

IMG_1581.jpg

10:17 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

木製瓔珞の製作

早いもので9月になりました。
夏の思い出を振り返ると・・・
やはり、木製瓔珞の製作になるでしょうか。

IMG_8899.JPG
2㎜厚・2㎝幅のヒノキの板に下絵を貼り付けて、
瓔珞30個分で、1つに3枚使うので、計90枚を製作。

IMG_8901.JPG
特製治具の中心に3㎜のパイプと、3枚1組のパーツを120°で接着。

IMG_8900.JPG
続けて、瓔珞パーツの端っこにぶら下がる小さな部品。

IMG_8902.JPG
これも90個製作。

さすがに肩がコリまくりました。
ちゃんと木目に沿って、良く研げた刃物を使えば、
これだけ小さな部品でも、押し切りで形が作れるものですね。
良い勉強になりました。

09:03 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

ブッシメン

水曜・木曜と連休をいただいて、大阪南部の実家でゆっくりしていました。
親子揃って毎回のように行く、地元の温泉。
そして、その帰りに寄るスーパーとTSUTAYA。
そのTSUTAYAの漫画コーナーで見かけた、
アニメ調な仏像が描かれた表紙に、タイトルは「ブッシメン」
まさか・・・と思ったら、仏師(仏師きっかけのフィギュア造形師?)の漫画でした。
講談社のサイトで試し読みが出来ますが、
なかなか丁寧な描き込みと、確かな知識で読み応えがありそうです。

そう言えば、園部の専門学校に通っている時、
指物専攻の知り合いが、趣味で作っている美少女フィギュアを見せてくれて、
精巧な出来で驚いたのを思い出しました。
なんで仏像彫刻に行かなかったのか?と聞くと、
「それとこれとは別」
な答えに笑ってしまいました。
ちなみにデッサンは上手くないのに、
フィギュアの下絵と三面図は抜群に上手かったです。
「好きこそ物の上手なれ」
ですね。

09:12 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

新婚旅行初日〜お仏像納品

法要前の6月2日〜4日と休みをいただいて、
遅ればせながら福岡〜山口と、新婚旅行に行って来ました。
新たに運行を始めた九州新幹線に乗り、まずは福岡県へ。

タダで旅行に行く丸三社員では無いので(笑)
3月に福岡県で引き取らせていただいた、
一尺一寸五分の阿弥陀様を修理して納品してきました。
IMG_8621.jpg
こちらが、修理・お洗濯前。
右手欠損が主な修理箇所で、台座も色々と直しまして、

IMG_8620.jpg
厨子に入れ、このような仕上げになりました。

お客様と言っても、私の義母様の弟夫婦様なので、
その後、近所の観光に連れて行ってもらいました。
玄界灘にある、海の中道公園を散歩して、
志賀島に渡って金印公園に。
IMG_8622.jpg
所謂、漢委奴国王印ですね。
この島で出土されたとか。

夜は近所で晩ご飯をいただいて、さらに泊めてもらいました。
何から何までありがとうございました。

09:27 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

綸子彫りと泰山木

6月の法要期間中は、工房の方で彫刻をしています。
前卓の足部分、綸子彫りがようやく完成。
IMG_1122.jpg
ひたすら、ピラミッドを作る作業。
蒸し暑い作業場で、何も考えずに、
彫刻を始めた時に習う作業を繰り返す。
効率上がって来たー と思ってるを終わるのは、
いつもの事で。

と、少し精神がやさぐれた時に見えた、
当店中庭の泰山木。
IMG_1120.jpg
窓越しに撮ったので小さいですが、
実際はとても大きく、優雅なお花で癒されました。

09:44 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

京都伝統工芸大学校 第15回卒業・修了制作展

昨日、休みをいただきまして、
烏丸三条上がった所にある、京都伝統工芸館で開催されている、
「京都伝統工芸大学校 第15回卒業・修了制作展」に行って来ました。
もう、学校を卒業して5年になります。
今年の木彫の作品はどんな感じか?
気になった作品を2点紹介。

IMG_8093.JPG
「百鬼夜行」
百鬼夜行の巻物から、飛び出してきた妖怪達。
彩色も見事だし、
「これ、触りたいな、欲しいな」
と思わせる楽しさがあります。

IMG_8094.JPG
「木魚」
カエルと蓮が彫刻されている木魚。
バイが置いてあったので、実際に使えるのでしょうか?
一緒に見ていた奥さんが「これやったら私も欲しい」
と言っていました。

他にも、仏像彫刻顔負けの半立体菩薩。
鞘の透かし彫りが繊細な木刀。
寺や山車に実際使えそうな、木鼻に獅子噛。
バリエーション豊かで楽しい展示でした。

毎年書いてますが、あくまで「卒業作品展」
商品のようなクオリティや、誰もが驚くような凄い物は、
個人的には求めてないし、好きじゃありません。
作った人が、
「これが作りたかったから、学校に通って勉強した」
多少ヘタでも、粗くても、それが伝わってくる作品が好きです。
来年の作品展も期待しています。
みなさん、お疲れ様でした。

09:14 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

お仏像の修復依頼

福岡県に住む、私の義母様の弟様よりメールがありました。
古くからある、大きな阿弥陀様の右掌が無いので、
修復できないか?との事。
大きいと言っても、お仏壇に入っているなら、5〜6寸かな?と思っていたら、
DSC01530.jpg
送られてきた写真を見ると、身丈1尺2寸も!!
代々、伝わっているらしく、お厨子も特注だそうです。
これは「宅急便で送って下さい」とも言えないですね。
で、3月に福岡への納品予定があるので、
その時に引き取りましょうか?と、話が進みそうな感じです。

それにしても、先日の特注仏壇のお客様と言い、
大きな仏像を持っている方が多いですね。
お仏像修復、新しい仏壇への対応など、
まるさんに気軽にご相談下さい。

10:10 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

謎の仏像の正体

先月25日に書いた「謎の仏像」
調べてみると「兜跋(とばつ)毘沙門天」だったようです。
IMG_8040.jpg
こちら、お客様の仏像。

1205375758534.JPG
こちら、花巻市の毘沙門堂にある、兜跋(とばつ)毘沙門天立像。
下で支えているのが「堅牢地神(けんろうじしん)」もしくは「地天」と呼ばれて、
大地を堅固する神。
正式には、堅牢地神の両脇に二鬼が配置されていて。
東寺や鞍馬寺で見られるそうです。
どちらのお寺も何度か行っているので、知らない間に見ていたかも?

それにしても、総高さ75㎝の阿弥陀様と言い、
特別な仏様をお持ちのお客様。
特注仏壇の注文をいただいて、ありがとうございました。
期待添えるよう頑張ります。

09:25 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

e国宝

久々に、仕事に役立つと言うか、勉強になるiPhoneアプリが出ました。
e国宝
1000点の国宝の画像が閲覧出来るアプリ、無料です。
絵画、書跡、彫刻・・・と色んなカテゴリがあって、
例えば彫刻カテゴリから、
IMG_0846.png
毘沙門天立像。
この画像だけでも、綺麗なのに、
IMG_0847.png
ここまでアップにしても精細なのは見事です。

IMG_0848.png
さらに、色んな角度の画像もあって、

IMG_0849.png
解説もしっかりとあります。
ネット接続が必須なアプリですが、
色んな文化財を身近に感じられて、良いアプリですね。

16:00 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

お祝いの品々

「結婚しました」と、木彫刻を学んでいた友達に言うと、
素敵なお祝いの品々が届きました。
IMG_7900.JPG
手前に見えるのが、シルバーで作られたテントウムシのピンバッジ。
これは「ケイ・ウノ」と言う、オーダージュエリーのお店に職人として勤めている友達から。
写真では見えないですが、テントウムシの背中の模様に、
誕生石のエメラルドとアクアマリンが埋め込まれています。
木の彫刻とは違いますが、金工の細かいテクニックは、
学校で学んだ事が活かされていると思います。

奥に見える額に入ったカレンダーは、木版画で手刷りの品物です。
これは銀座にある「渡邉木版美術画補」に摺師として勤めている友達から。
実物は多色刷りの本当に見事な物です。
版木を彫る仕事ではないですが、彩色や版木の扱いなど、
これも木彫刻の技術は無駄になっていないと思います。

園部の伝統工芸大学校(在学当時は専門学校)で、
同じ木彫刻専攻で、何かしらの職人の道に進んだ人は6人。
卒業してそろそろ5年が経ちますが、
このように自分が身に付けた技術を使って贈り物をする。
とても素晴らしい事だと思います。
ありがとうございました。

14:43 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

出張の用意

明日からの関東出張に備えて、使うかも知れない鉋を整備しました。
と言っても、彫刻刀の研ぎ方や取り扱いには自信があっても、鉋はどうも苦手。
今日はちょうど、いつもお世話になっている木工のオッチャンが店に来ていたので、
色々と教えてもらいました。

・鉋の土台が真っ直ぐで無い事。
・土台は若干、刃の前方が低いのが良い。
・鉋の刃の角度がダメ。
・刃の研ぎ方が甘い。
この辺が致命的に良くなかったようです。
何がどうダメで、こう言うのが正解と、ハッキリ言ってくれるのは、
とてもありがたい事ですね。

IMG_7862.JPG
夕方、言われた事を徹底的に直すと、
これが同じ鉋か!?と言うぐらい、シューっと削れるようになりました。
刃の角度が、かなりポイントになってると理解したので、
これからは削れなくなっても、すぐに直すことが出来そうです。
これで、安心して出張に行けます。
明日は、鉋を使わなくて良いよう、順調に作業が進みますように。

17:03 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

参考の為に寄ったものの

彫刻のお仕事が入りました。
六鳥型前卓です。
完成はまだまだ先で良いようですが、
通常の仕事も並行してなので、ちょっとずつ進めて行く事に。


IMG_7860.JPG

ガレージでミシンを挽いていると、少し震えるような季節になったのを実感。

そして先日、彫刻の参考にしようと、大阪の実家へ帰るついでに、
本願寺堺別院へ寄ってみました。
が、肝心の前卓が本堂に置いてなく、残念な結果に。
どこか近場に立派な前卓が置いていないか、
年内にでも探してみる事にします。

16:27 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

看板もオシャレに

去年、お店の看板を彫って余った材料を使って、
工房用実演中看板を彫りました。
文字だけじゃ愛想無いので、
IMG_6741.jpg
蓮の花を付けてみました。
これも、家に余っていたヒバ端材の組み合わせ。
彩色までは出来なかったので、
桐油を塗って補強しておきました。
毎日実演している訳じゃないですけど、
これを見かけたら、工房内まで是非来てください。

16:20 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

前卓の納品と、前卓の納品

と、変なタイトルですが、
昨日、別々のお寺様へ、前卓を1つずつ納品してきました。

まず、兵庫 丹波篠山のお寺様へ、祖師前前卓を設置。
IMG_6535.jpg
去年、自分が牡丹の彫刻をした前卓です。
自分で言うのも何ですが、見栄え良く彫れたと思います。
元々の欅木地仕上げだった物を、
タメ色と朱色で塗り分けた仕上げになっています。
ご住職、施主様達にも、大変喜んでもらえました。
デザインから、彫刻、そして納品までさせてもらえて、
こんなに嬉しい事はありません。ありがとうございます。

そして今度は、奈良は西吉野のお寺様へ。
舞鶴若狭道→中国道→近畿道→阪和道→南阪奈道と乗り継いで、
2時間半で到着。
IMG_6536.JPG
こちらは、御本尊前六鳥型前卓。
翌日に婦人会の集まりがあるので、
何とかしてくださいとの事で、急遽納品しました。
一部、金具が付いていませんが、
それはお彼岸までに付ける予定です。

丸1日、ほとんど運転ばかりしてたような感じですが、
事故もなく、雨もあまり降らず、納品も問題なく、
定時で帰る事が出来たので、とても充実した1日でした。

17:42 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

箔押しと彩色の出来は?

去年末彫っていた牡丹の彫刻。
箔押し&彩色が仕上がって来ました。
IMG_6368.JPG
どうでしょうか?

IMG_5953.JPG
木地仕上げと、これだけイメージが変わるんですね。

こうやって見ると、木地の状態の時、
「これで良し」
と思っていたバランスなのに、
左上の牡丹を、もうちょっと小さくして右下に寄せて、
右から2番目のツボミを、もうちょっと小さくすれば良かったかな?
バランス良く空間を空けるのは、難しいものですね。

今月末にお寺様に納品です。
最後まで見届けたいのですが、
会長!同行させてくれますかね?

08:29 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

牡丹の彫刻 木地完成

去年12月に途中経過を書いた、牡丹の彫刻が、年末完成しました。
IMG_5953.JPG
何気に、
牡丹彫刻2.jpg
下絵と細部が違いますが、
透かし彫りは、実際に彫り始めると、
想像していない空間が出来たりして、
バランスが悪くなります。
それを、彫りながら調整・・・
2Dと3Dの矛盾を埋める作業とでも言いましょうか、
そこが楽しいところだったりします。

彫刻をしていて良く聞かれるのが、
平面から立体・半立体にどうやって作るのか?ですが、
下絵を描いている時点で、
ほぼ完成形が、頭の中に立体でクルクル回ってます。
それを絵に落とし込んで、木に再現する、そんな感じです。

多分ですが、どの刃物を使えば彫れるのか?は、
数をこなせば身に付くと思いますが、
頭の中に立体を作るのは、
元から持っている物と、子供の頃から何かを造る・・・
粘土細工やプラモデル作り等をしていないと、
上手く出来ない事なんじゃないかな?と、最近思います。

と、話が逸れましたが、この彫刻に、箔押し・彩色がされて、
どのように仕上がるか大変楽しみです。

15:25 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

今年もよろしくお願いします

本日、5日より通常営業の丸三仏壇店です。
今年もよろしくお願いします。

年末年始と実家の、大阪は貝塚市に帰っていました。
だんじりで有名な岸和田市と、関空のある泉佐野市の間にあります。
(他府県の人に説明するときは、こう言わないと解らない!)
年明け、2日に初詣へ行って来ました。

t02200293_0480064010361807591.jpg
貝塚南部にある、水間寺です。
三重の塔が美しい、天台宗のお寺。
奈良時代に出来たそうなので、
けっこう古いお寺です。

t02200165_0640048010361807599.jpg
梵鐘をよく見ると、蟇股部分から木鼻が飛び出している!
何か勘違いされたのか、昔からそうなのか、
初めてみる形式です。

t02200165_0640048010361807601.jpg
境内の奥に、聖観音出現の滝があるそうなので、
廻ってみると・・・
え!?この側溝を流れているのが!??
じゃなくて、柵の向こう側に見えるのが滝みたいです。
今はもう、水量が少なくて、滝には見えないみたいですね。

t02200293_0480064010361807602.jpg
帰ろうとしたら、ちょうど千本餅付きが始まりました。
若い衆が唄にのせて、たくさんの細長い棒で、
高く掲げながら餅を付きます。
これも1000年以上続いている風習だそうです。

こんな大阪の田舎でも、お寺や見るべきイベントはあるもんなんですね。
今年も、なるべく色んな所に行って、
お寺や彫刻を見て、勉強したいと思います。

15:08 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

お仏像の指修復

阿弥陀如来立像の指が欠けたと言うことで、
お寺様から預かり、修復しました。
連続写真でどうぞ。

IMG_5935.JPG
欠けた指の断面を真っ直ぐにし、
なるべく断面積が大きくなるよう、斜めに削ります。

IMG_5936.JPG
さらに補強のため、
木片で作った指と、本体側両方に穴を開け、
竹のダボを埋め込みます。

IMG_5937.JPG
ボンドで接着し1日置きます。

IMG_5938.JPG
完全に接着したのを確認してから、
小刀などで指の形に仕上げます。

IMG_5939.JPG
目止めのシーラーを塗り、
カシューなどを使って古色仕上げをして完成です。

お寺様でも門徒様でも、
指や台座など、細かい彫刻の欠け修理、
承っておりますので、よろしくお願いします。

10:31 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

牡丹の彫刻 途中経過

先月末から彫っている、兵庫のお寺様用、前卓の牡丹彫刻。
IMG_5865.JPG
ようやく、地板に全て刃物が入って、
大きな牡丹2つを除いて、牡丹の中彫りが終わった感じです。
これだけ大きなサイズの彫刻は初めてなので、
全体の高さのバランスと、地板の取り回しに苦労してます。
バランスを見るのに、その日の作業が終わった後、
全体の写真を撮って、日が変わってから見直すと、
おかしい箇所が見えてきます。

それにしても、作業台より大きな地板だと、
落ちないように色んな箇所に力を入れるので、
肩こりますね。
これから、大きな牡丹を仕上げていくのが楽しみです。

09:43 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

どっちの牡丹が好きですか?

兵庫のお寺様向け、祖師前前卓用彫刻の下絵を、
今書いています。
縦8寸、横3尺3寸の牡丹彫刻です。

まず、
牡丹合成後.jpg
これを書きました。
が、見事にボツを喰らいました・・・

書き直して・・・
牡丹彫刻2.jpg
こんな感じに。
上の物より、若干リアルで透かし部分が多いデザインです。
強度が心配なので、実際はもう少し透かしは狭くなるでしょうか。
さて、ミシン挽きをどうするかが問題だ。
(ミシンのふところが浅いので)
年内に完成予定です。

17:20 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

台座修復に手こずる

「いつでもええねん、直しといて」
と住職に言われて約2ヶ月。
さすがに放置し過ぎと思い、
7寸の阿弥陀立像の、台座から欠けた唐草を直してますが・・・
台座唐草.jpg
細かい!
仏具彫刻では、ありえない細かさだ。

木地を段取りするだけでも気を遣うのに、
透かし部分を抜くのに、ピンバイスで小さな穴を開けて、
繋いでいく事しか出来ず(もしかしたら、もっと良い方法があるのかも)
4時間後、ようやく完成したけど、これじゃ商売になりませんね(笑)
見よう見まねで、それなりの物は作れるけど、
時間がかかってしまうのが、プロの職人さんとの違いですね。

17:36 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

TASK祭2009「第14回学生作品展」

昨日、園部の京都伝統工芸大学校で行われている、
TASK祭2009「第14回学生作品展」に行って来ました。
木彫刻出身なので、まず木彫教室へ。
IMG_5604.JPG
丸額「波に老人と桜」
ほほー、今の2年は頑張ってるなぁと思ったら、1年の作品!!
4月に入学して半年でここまで出来るなんて、
才能ありまくりだなぁ。
人物を彫るのも凄いけど、桜の枝ぶりや質感が見事。

IMG_5607.jpg
彩色のコーナーには、獅子の木鼻が。
約7寸角のサイズを、破綻なく仕上げてるのは見事。
しかも女性の作品。力あるなぁ。
作った本人さんが居たので話を聞くと、
社寺彫刻の道に進みたいそうな。
正直、難しいけど頑張って欲しい。

IMG_5608.jpg
隣にはなぜか版画が。
これが今年入学したドイツ人さんの作品か。
外人さんが喜びそうな版画だな。
日本の木彫の技術を学んで、版画に役立てて欲しいもんです。

IMG_5605.JPG
去年見られなかった、卒業作品展の麒麟が展示してありました。
まさか立体作品だったとは・・・
しかも、プロの仕上がり。
これなら、お金持ちな人なら100万近く出すのでは!?
この方、園部に来る前は東大の教育学部出身・・・
頭も腕も良いとは、手も足も出ませんね(笑)

と、木彫だけ紹介しましたが、
他専攻も力作揃いでした。
日々、ダラダラと過ごしている自分ですが、
生徒さんの色んな作品を見ると刺激を受けて、
製作意欲が増して良いですね。
日曜日までやってますので、興味のある方は是非!!

17:31 | 投稿者: 丸三仏壇店 | コメント(0) | トラックバック(0)

平城宮跡〜薬師寺プチサイクリング

火曜日、お休みをいただいたので、
奈良にプチサイクリングへ行って来ました。
まず、出発の起点となる、駐車場が無料で便利な平城宮跡へ。
IMG_5578.jpg
平城遷都1300年の式場になる大極殿の復元が、
かなり出来上がっていました。
車を駐めて自転車に乗り換え、平城宮跡を南へ縦断。
IMG_5583.jpg
南の朱雀門、いつ見ても素晴らしいですね。
奈良市内の街中にポンとあるのもまた面白い。
ここから、さらに南下して薬師寺へ。
IMG_5584.jpg
これは、北側の興樂門。
ここから白鳳伽藍を見学。
IMG_5587.jpg
有名な三重の塔、東塔は今修復中なんですね。
ちょっと残念。

南側の中門には、お馴染みの金剛力士像が。
IMG_5585.jpg
こちらは吽形(うんぎょう)像。
今まで色んなお寺で見ましたが、一番可愛らしいかも。
金剛力士像はリアルな彫刻が多いけど、
等身の低い・動きの少ない力士像も良いですね。

メインの金堂で、薬師三尊像を拝見。
撮影不可なので写真は無いですが、
両脇の日光・月光菩薩、本尊の薬師如来座像と、
素人目にも美しさが解る素晴らしい仏像でした。
もっぱら健康体な自分ですが、健康を祈っておきました。

色々見所のある薬師寺ですが、一番興味を持ったのは、
薬師如来座像の座ってられる台座の文様。
・ギリシャの葡萄唐草文様
・ペルシャの蓮華文様
・インドの力神
・中国の四神
と、シルクロードを西から東へ向かった国々が、
台座に集約されているのを見て、
悠久の歴史を感じる事が出来ました。

自転車で往復12キロちょっと。
疲れるか疲れないかギリギリの距離なので、
今の季節、サイクリング&寺社拝観にはピッタリではないでしょうか。
ちなみに、興福寺の阿修羅像と、正倉院展のおかげで、
奈良中心部は凄い人混み。
こちらはかなりの行列を覚悟しないと、見られないようでした。

16:57 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

負けを認めざるをえない

先週の定休日、自分が彫刻の勉強をした、
園部の京都伝統工芸大学校に行って来ました。

写真.jpg
事務所で用事を済ませて、木彫刻の教室へ。
1年生が実習中で、先生と助手の方と、色々お話しました。
2年生は卒業制作の真っ最中で、
制作途中の作品を、先生と色々見て回ったのですが、
自分達の頃に比べて、デザイン良く、垢抜けていて、
仕上がれば見事な物になるのが多そうな感じ。
特に、神鏡に乗った、リアルなニワトリの彫刻は、
粗彫りの段階で、巧さが伝わってきて、
聞くと、高卒で入ってきた女子だそうです。

いやぁ、正直、自分もそれなりに在学中は彫れた人だと思ってましたが、
後輩に負けたと思ったのは、これが初めてでした。
本物のニワトリを研究し、下絵がしっかり頭に入っていて、
頭の中で完成形が出来上がっている。
なおかつ、刃物の使い方が上手くないと、ここまでは出来ない。
1年半の勉強で身に付くもんなんだな、と。

残念なのは、これが女子じゃなければ、
弟子入りなり、作家として活躍出来るだろうに・・・
どなたか、面倒を見てあげる人が居ないかなぁ。

09:14 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

趣味の彫刻 トケイソウとカタツムリ

2ヶ月前、お仏壇を買っていただいたお客様から、
「ジャマやし持って帰って」
と言われてありがたくいただいたトケイソウの鉢植え。
ようやく花が咲きました。
時計草.jpg
南国な感じですねぇ。
咲きたては、針の部分がピンと上を向いてます。

この色合いと花の形が好きなので、
1年前からトケイソウの彫刻を、地道に進めています。
下絵に半年→数ヶ月放置→園部の学校でミシン挽き→半年放置、
そんな感じですが、本物を見ると俄然彫る気が出てきたので、
ちょっとずつ粗彫りをしている最中です。

時計草彫刻ミシン挽き後.jpg
これはミシン挽き後の木地ですが、
35センチ×60センチ×6センチのヒバ材からの透かし彫り。
左下に見えるカタツムリも、飼ってたりします。
伝統的な彫刻にないモチーフの組み合わせ。
時間をテーマにしているのに、
完成するのは何時の日になるのでしょうか!?

11:45 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

預かり仏像修復完了

5日前に書いた仏像修復の続きです。

まず、欠損した左手を作ります。
IMG_4866.JPG
片手の見本があったので楽でした。

次に、全高1尺に抑える為に、必要な台座部品だけを抜き出して、
掃除・箔押しをします。
IMG_4875.JPG

最後に、これを組み立てて完成。
IMG_4874.jpg
台座補強の為心棒延長。
両腕の接着補強に、ホゾ・ダボにて接着。
その他弱くなるであろう部分を頑丈に仕上げておきました。

それにしても、蓮華や台座が良く彫れてますね。
ちょっとした修理でしたけど、
勉強になりました。

17:38 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

預かり仏像の修復

阿弥陀様の話題が続きます。
先日、現代仏壇を購入されたお客様から、
古いご本尊様を預かって、ちょこちょこ修復しています。
仏像修復.jpg
本尊は白檀、台座は六角ケマン座の京型で、
蓮華は彩色+截金で、かなり良い物です。
そのまま台座を使うと背が高すぎるので、
台座を半分程度に縮めて、
お掃除→金箔繕い→組み立て→欠損したご本尊の左手を作る予定です。
蓮華も一枚一枚良く彫れているし、
修復のし甲斐がありますね。
完成の報告は5日後に。

09:51 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

木彫刻13期卒業作品

烏丸御池を下がった所にある「京都伝統工芸館」
自分が卒業した、伝統工芸大学校(旧 専門学校)の、
13期卒業生作品が飾ってあるので見に行って来ました。

4点ほど、木彫刻専攻の作品が飾ってました。
その中で気になったのが、
12期卒業生製作 龍.jpg
巾30センチ、高さ90センチぐらいの立派な龍の彫刻。
下絵描くのが大変だっただろうなぁ。
メインで教えてもらった渡辺宗男先生らしい龍でカッコイイ。
こちらは奨励賞を戴いてました。

12期卒業生製作 ドールハウス彫刻.jpg
ドールハウスを木彫刻で仕上げた作品。
女の子らしい世界が広がっていて、思わず笑みが出ますね。
従来の木彫刻は、どんどん需要が無くなって行きますが、
こういう道は、まだまだ先がありそうです。
卒業してから、何をされてるか気になります。

十二支彫刻.jpg
あ、これは、自分と同期の作品がなぜか飾られていました。
立体の十二支。今見てもその完成度には驚かされます。
これを半年で仕上げた彼は今、
富山の井波で修行しています。
同期で唯一、彫刻一本で食っていけるであろう実力と若さ。
少し羨ましくもあり、自分は自分のやり方で、
彫刻をしていきたいと思うのでした。

10:21 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

役行者像修復最終工程 彩色〜組み立て

先月、木地の修復を仕上げた役行者像。
彩色から上がってきたので、最終組み立てをしました。
役行者顔アップ.jpg
あれだけボロボロだったお顔が、
こんなにキレイになるとは・・・
眉毛・ヒゲの彩色が見事です。

役行者岩.jpg
木地の状態だと、中国風だった岩も、
彩色をすると、しっかり和風に。

役行者ほぞだぼ.jpg
単にボンド止めするだけでなく、
接着面にはホゾ・ダボを作って、ガッチリ固定します。

役行者全身.jpg
岩を組み上げて、役行者の顔や手首、錫杖、独鼓を取り付けて完成です。
存在感ありますねぇ。
グラデーションな彩色と言うか、
光が強く当たる部分は、色を明るく仕上げてあるんですよね。
さすが伝統工芸な感じです。

役行者厨子.jpg
そして、社長がべんがらを塗った厨子。
この鮮やかな厨子をご開帳〜。

役行者開帳.jpg
思わず手を合わしたくなる仕上がり。
あとは納品するだけです。
良い勉強になりました。

このような修復も、当店では引き受けておりますので、
心当たりのあるかたはご用命ください。

17:50 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

マンガ・ゲームの彫刻

仕事で彫る彫刻は、伝統的な物ばかりですが、
趣味で彫る彫刻は、ポケモンだったり、ドラえもんだったりします。
販売せずにプレゼントする物ばかりなので、
特に版権など気にせず彫れる訳です。

IMG_4572.jpg
とあるゲーム関係の店員さんの、
息子さんへプレゼントする為に彫ったポケモン「タマザラシ」
高さ10センチ程の立体彫刻。
一週間で仕上がりました。

ところで、フィギュア関係だと、
いくらでもアニメやゲームを題材にした物があるのに、
木彫刻ではまずありません。
時間と手間ばかりかかるし、
複製は出来ない、オーダーメイドしか出来ない、
と、良くない事づくしですが、
プレゼントすると、木目の見える手作り感からか、
必ず喜ばれます。
だから、作り続けるんでしょうね。
仕事の彫りにも、多少なりはプラスになってるでしょうし。

彫刻の基本が出来ていれば、
こんな物も彫れるって事で、
注文お待ちしております(笑)

08:40 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

駅まで寺風

少し遅めですが、母の日のプレゼントをするために、
大阪の実家へ帰ってました。
貝塚市の山手にある温泉まで1時間、チャリンコを走らせると、
昔懐かしい駅が見えてきました。
photo12.jpg
水間電鉄の終点、水間駅。
近くにある水間寺の三重の塔を摸した、
古くさいながらも趣のある駅舎です。

水間寺にある三重の塔には、
12枚の蟇股(かえるまた)があり、
彩色の施された十二支の彫刻が見事です。
厄除けの聖観音菩薩様への信仰が厚くて、
初詣には20万人の参拝客が訪れるお寺です。
と書きながら、お寺の写真を撮り忘れてしまいました・・・


★所在地:大阪府貝塚市水間638
★交 通:水間駅下車徒歩8分
★連絡先:0724-46-1355

11:44 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

カタヌキで、瓔珞の部品を作る

お寺さんから、瓔珞の修理がありまして、
足りない部品を作ってくれと言われました。
直径1センチ程、厚み2ミリ弱の、
瓔珞からぶら下がっている先に付いている部品です。
photo9.jpg
写真上のがオリジナルで、下が制作中。
そう、まるで、昔夜店であった「カタヌキ」を彫刻刀でしました。
一気に彫刻刀に力を入れると、木の目に沿ってすぐ割れてしまうので、
慎重に少しずつ切れ込みを入れて抜いていきます。
キレイに抜いても、褒美はでませんが(笑)

抜いたカタを、
小刀で面取り→シーラーで目止め→カシュー下塗り→金箔押しと作業を進めると、
photo10.jpg
こんな感じで完成です。
なかなか細かい作業ですが、やれば出来るもんですねぇ。
手間と時間のかかる作業をして、
木製瓔珞の値段の高さを、身をもって感じました。

16:40 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

看板制作中

今、空いた時間を利用して、看板を彫っています。
photo7.jpg
ケヤキを彫った経験があまりないので、
固さを覚悟して彫り始めてみると、
思っていたより固くなく、粘りもあって彫りやすい感じです。

彫っていると、外国人観光客さんに写真を撮られて、
話しかけられました。

「ナンノキ?」
「けやきです」
「エイゴデ?」
「わからないです」

と、ぎこちないやり取りがあったのですが、
調べてみると、ケヤキは英語で「zelkoova (ゼルコーバ)」って言うんですね。
すぐ忘れてしまいそうな単語だ。

12:38 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

懸魚(けぎょ)の付いた民家

2週間前になりますが、京都北部、南丹市美山町まで、
両親を連れて観光に行って来ました。
観光と言っても、かやぶきの集落があるぐらいなのですが、
なかなかの田舎(もちろん携帯は圏外)で、自然豊かなところ。
IMG_4440.jpg
散りかけの八重桜が残る集落内、実にキレイでした。

上の写真、三角屋根の下に彫刻が見えるでしょうか?
懸魚(けぎょ)と呼ばれる、社寺建築に見られる彫刻が付いています。
懸魚は、火から木造建築を守るよう願いを懸けて取り付けたそうです。
江戸時代から残るかやぶき建築には付いていたので、
当時は、ごく普通の建物にも使われていたんだなと。


それから一週間経って、
自分の地元、大阪南部に帰って、
ふと近所の豪邸に目を向けると・・・
IMG_4489.jpg
新築なのに懸魚がある!!
もしかしたら、だんじり彫刻の盛んな地元なので、
その流れで付けたのかも?

10:13 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

役行者像の修復

古くなった役行者像を修復するお仕事があったので、
その過程を書いておきます。

最初は、
IMG_4474.jpg
本体・座っている箱・岩と、バラバラな状態でした。
元々、寄せ木で作ってある部分が、
分解されたような状態。

ここから、
IMG_4473.JPG
水に漬けて、歯ブラシや竹串を使い、
表面の彩色を剥がします。
ここでしっかり取っておかないと、
上から新たに彩色しても、ポロポロと剥がれてしまうそうです。

剥がし終わると、
IMG_4472.JPG
さらにバラバラになってしまいました。
ここから、説明書の無いプラモデルを、
改造しながら組み立てるような作業に入ります。

具体的には、
o0652048910169813117.jpg
このような欠けてしまった部分を、
刻苧(こくそ・・・木粉&ボンドの練り物)で埋める→削る作業の繰り返しです。
o0489065210169813115.jpg
直すとこんな感じに。
眼入りだったので、思っていたより難しかったです。

大きな部品は、ホゾとダボを作ってガッチリ固定。
その後、隙間を刻苧や細い木で埋める作業。
紛失してしまっている、下駄・独鼓・右手は新造。
o0489065210169813108.jpg
握り拳は彫った事がなかったので、
自分の手を参考にしたら、妙にリアルに出来てしまいました。
修復の場合、既存の物と同じ仕上がりに作るのが難しいです。

IMG_4471.jpg
修理後、仮組みをして修理完了です。
刻苧を乾かして→削る作業に時間がかかってしまいました。
昔は、漆と木粉を混ぜて刻苧を作ったそうですが、
もっと手間がかかっていたのかも?

この後、彩色をして厨子に入れれば完成です。
それはまた後日に。

09:28 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

唐草彫刻の仕上げ

唐草彫刻の最終仕上げです。
ミシンを挽いて、毛羽立っている側面を、
刳り小刀(長くて細い小刀です)で削って綺麗にしたり、
彫刻表面の削りカスを取り除いて、
IMG_3585.jpg
完成です。
下絵の紙がまだ残っていますが、
後で水を付けて取ります。

IMG_3584.JPG
木地仕上げなら、もうちょっと表面を仕上げますが、
下地を塗ってしまうので、この程度で良いでしょう。
これと、もう1種類を4枚、合計8枚の唐草が、
厨子2本に付くこととなります。

そして、
IMG_3583.JPG
厨子正面、屋根の下両側に取り付けるこの部品。
作ったは良いけど、何て名前なんでしょうか?


と言うわけで、簡単ではありますが、
唐草彫刻の製作過程を追いました。
意外と、仏具彫刻の制作過程って、
本になってたりせず、師匠が弟子に口頭で教えるような形なので、
こう言うのも珍しいかな?と思って書かせてもらいました。

08:52 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

唐草彫刻の中彫り〜小作り〜裏彫り

唐草彫刻、次は中彫りと小作りを同時進行です。
中彫りって言うのは、仕上げ彫りの1つ前の段階で、
形や深さはほぼ完成な状態まで彫る事。
でも、今回の彫刻は、最終的に金箔仕上げになるので、
中彫りの少し丁寧な感じぐらいで、仕上げになります。
IMG_3580.JPG
こんな感じで仕上がりです。
同時に、小作りと言って、唐草の丸まった部分や、
枝分かれ部分の芽を作ります。
丸まった部分が個人的に苦手なので、
ここは時間がかかってしまいます・・・

次には裏彫り。
裏を取るとも言いますが、
半立体の彫刻なので、表だけを彫った状態だと、
あまり立体的に見えないので、
裏側を彫って立体的に見せます。
言葉だけだと説明しづらいので・・・
IMG_3581.JPG
裏はこんな感じで彫ります。
表で高い部分が、裏では低いと思えば良いです。
表を見ると・・・
IMG_3582.JPG
こんな感じで立体的なります。
あまり頑張って裏を取り過ぎると、
それはそれで強度が無くなるので、
斜めに彫ったりして、見た目良く・強度もある彫りを心掛けます。

ここまで来ると、あとはほんの少しの仕上げで終わりです。
それはまた後日。

17:45 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

唐草彫刻の粗彫り

唐草彫刻、粗彫りに入ります。
ちなみに、通常のお店の仕事をしながら進めているので、
かなりゆっくりなペースで製作しています。
多分、ベテランの彫刻師さんなら、
2日もあれば、下絵から全て仕上げているかも?

粗彫りは、読んで字の如く、
大き目な彫刻刀で「粗く」「彫る」工程。
大きな彫りなら、叩きノミとハンマーを使ってガッツリ彫りますが、
今回のような小物なら、間透(あいすき)と呼ばれる、
下の写真右側に見えるような、ごく普通の彫刻刀で彫っていきます。
IMG_3372.JPG
同じ形の繰り返しのデザインなので、
彫刻刀の種類・サイズ・数を固定しておいて、
この場所はこの彫刻刀と決めて彫ると、
同じ仕上がりかつ、彫刻刀を持ち替える時間も短縮出来ます。
この唐草は、小刀を含めて8本だけで出来そうです。

IMG_3394.JPG
写真のように、唐草の丸まった部分・・・
白い紙の残った部分は、粗彫りでは彫らずに次の工程まで置いておきます。
ここで、ある程度の深さまで彫っておいて、
仕上げ分の厚みを残しておきます。
残さずに彫り過ぎると、ペランペランの薄い彫刻になるし、
厚みのあるままだと、仕上げで時間がかかってしまうので、
彫刻では、ある意味一番難しいところです。

4枚とも粗彫りして、ようやく効率よく彫れるようになったところで、
次の工程、中彫り・小作りに入ります。
それはまた後日。

16:46 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

唐草彫刻のミシン挽き

唐草彫刻、次は電動糸鋸(いわゆるミシン)を挽くため、
電動ボール盤を使って、下穴をあけます。
IMG_3317.JPG
写真のように、唐草の先端部分、
クルッと丸まっている部分に合わせて下穴を開けると、
ミシン挽きを省略出来ます(そんな小さな円を挽く技術も無いですし・・・)

IMG_3322.JPG
こんな感じで、透かし彫りの部分を中抜きしていきます。
懐の小さいミシンなので、時間と頭を使わないと切れなかったりします。
寒風吹きすさぶ中4時間後・・・

IMG_3323.JPG
全てのミシン挽きが終わって、
ようやく彫刻刀を使った彫りに入ります。
まずは粗彫り。
それは後日。

12:00 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

唐草彫刻の製材と下絵貼り付け

先日、下絵を描いた唐草。
通常、彫刻師さんに頼む時は、製材後の材料を渡すようですが、
ウチみたく、急遽自分で彫る時は、製材も自分で。
と言っても、そんな機械はないので、
大きな板を持って、厨子を作ってもらった仏具製作所の元へ。
ここのおっちゃんの好意に甘えて、全部製材してもらったのが、
IMG_3308.JPG
これ。
完璧な仕上がりです。
ここで寸法がしっかり出ていると、
後々の作業がグッと楽になります。

これに、描いた下絵を水ノリで貼ると、
IMG_3307.JPG
こんな感じに。
同じ物を2枚ずつ作るので、
木地は重ねて、針釘でくっつけておきます。
刃物を使って彫刻するまで、意外と時間がかかります。

次は、ボール盤で下穴を開けて、
電動糸ノコで必要の無い部分を切り出す作業です。
それはまた後日。

17:49 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

唐草彫刻の下絵

春のお彼岸前に納める予定の、
お寺さん用厨子に彫刻を追加する事になったので、
下絵を描きました。

まず、実寸の1/3サイズで下書きを描いて、
300%拡大コピー。
それを透ける紙の下に敷き、上から清書します。
IMG_3306.jpg
幅5センチ、長さ50センチ程度の唐草彫刻。
2種類×反転2枚×2厨子で8枚。
この次は、木地を製材して下絵を貼り付ける工程です。
それはまた後日。

10:20 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

富山の井波彫刻

先日、プライベートで、富山は井波まで行って来ました。
井波と言えば、彫刻で有名、
とにかく、石を放れば彫刻師に当たるほど、
街中にはノミを叩く音で溢れている、そんな感じの町です。

そこにある、井波別院「瑞泉寺」
IMG_2413.jpg
どうして北陸の田舎に、こんな大きな規模のお寺が!?
ってぐらい、立派な屋根の阿弥陀堂と太子堂、
そして、井波彫刻の塊。

IMG_2414.jpg
菊門脇にある「獅子の子落とし」
這い上がって来た子供だけを厳しく育てる、
その諺を表した、実に見事な彫刻。

IMG_2412.jpg
瑞泉寺の北側を真っ直ぐ走る八日町通り。
この両脇に建つ無数の工房から、
井波彫刻が生まれています。
ここの工房群は、基本的に見学自由なので、
興味のある方は是非行ってみてください。

ちょうど、彫刻の仕事が入っている時に井波に行き、
とても刺激になる旅行でした。

22:59 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

只今実演中

先月、社長が書いたように、
欄間の木地直しを今している最中なのですが、
私も、獅子と牡丹の部分的な直しと、新規製作部分を彫刻しています。
IMGP31282.jpg
正面通り側より、社内の実演スペースで作業中の図。

人通りの多い休日などは、ふと顔を上げると、
真剣に見ている旅行中の外人さん達が居たりして、
なかなか楽しい作業です。
先日は、京都のケーブルテレビが、正面通りを紹介するとか言って、
少しだけインタビューも受けたりして。

と、彫刻だけに集中出来ない時もありますが、
自分で期限を決めて彫らないと、
いくらでもキレイに仕上げようとしてしまう癖があるので、
時間をかけすぎないように、彫ろうと思います。

12:42 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

地域のお地蔵さんに貢献

お店横、油小路通りを少し上がると、
仏具屋町のお地蔵さんがあります。
その、お地蔵さんに掲げられていた「地蔵尊」額が盗られた!!
社長「じゃぁ、うちで作りましょう」
と言うことで、年末に自分が彫刻して、
昨日、ようやく彩色が仕上がってきました。
IMG_20482.jpg
極彩色を施すと、自分のヘタな彫刻も見違えるようです。

早速、社長と2人で取り付け作業に。
今度は盗られないよう、2重に取り付けて・・・
IMG_2055.jpg
元通りのお地蔵さんになりました。
これで、月末の地蔵盆が迎えられます。

それにしても、京都市内はお地蔵さんがとても多いですね。
しかも、ほとんどが屋根付きで雨風に守られた形になっています。
お地蔵さんが剝き出しで、雨ざらしの地域が多いだけに、
京都はそれだけ信仰が深いのかもしれませんね。

09:25 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

ただいま修復中

社長が金仏壇の洗いをしていますが、
自分もそのお手伝い。
彫刻や細かい部品の修復・復元をしております。
IMG_1878.JPG
少しパズルなようで、面白くもあり、
欠けた部品が無くなっていれば、
新たに作り直さないといけないので、
意外と手間な作業だったりします。
って、どこに付くか解らない欠片が・・・
まだまだ、仏壇の事が解ってないようです。

16:28 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

帝釈天の彫刻

先月末、私用で関東に行ったついでに、
寅さんで有名な、東京は葛飾区にある、
柴又 帝釈天 題経寺に行って来ました。

IMG_1304.jpg
帝釈天=寅さん
ですが、実は彫刻でも有名なお寺です。
山門からして、既に彫刻の塊。

IMG_1307.jpg
虹梁の彫刻が、ここまで細かいのは見たことがないですね。
大工彫刻の人が彫っていた訳ではないでしょうけど。

IMG_1315.jpg
軒先の彫刻なんて、まるでだんじり彫刻のような感じ。
物量に圧倒されます。

IMG_1329.jpg
窓の周りを這う龍の彫り。
ここまでいくと、少ししつこい感じもしますが、
当時の江戸彫刻の技術の高さがうかがえますね。

帝釈天の彫刻ギャラリーは、
彫刻のしてある建物時代を、さらに建物自体で覆っているので、
保存状態も良いですし、見ていて安心出来ます。
彫刻をここまで大事にしている施設は、日本でもここぐらいではないでしょうか?

オマケ。
IMG_1359.jpg
JR柴又駅前の、寅さんの銅像です。
なかなかカッコイイ!!

17:42 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

牡丹の季節

ようやく暖かい日差しが出るようになった4月中旬、
私事ですが、我が家のベランダにある、
鉢植えの牡丹が華を開きました。
IMG_1215.jpg
(写真の右端にうっすら見えるのは、京都タワーです)

この、白く・大きい無数の花びらと、
鮮やかな緑色をした葉っぱが美し過ぎます。
なぜ牡丹を育てているのか?
彫刻のモチーフで古くから「百華の王」として、
色んなデザインがされているので、
本物見て、育てればより良い牡丹が彫れるのでは?
と思ったのがきっかけです。
実際に育ててみると、成長中の葉っぱの分かれ方や、
ツボミのガクなど、絵や写真では認識出来ない事が多くて、
とても勉強になります。

ところで、京都で牡丹が有名なお寺に、
長岡京市の「乙訓寺」があります。
弘法大師ゆかりのお寺で、秘仏、合体大師が一部で有名です。
敷地は広くないものの、4月末〜GWには、
牡丹まつりと称して、2000株の色んな種類の牡丹が咲き乱れて、
たくさんの観光客が訪れるスポットになっています。

ちなみに、奈良は桜井市にある「長谷寺」も牡丹で有名ですが、
「乙訓寺」の牡丹は、長谷寺から分けられた2株から始まったそうです。
どうりで、どちらのお寺も真言宗豊山派なんですよね。
こういうエピソードを知ると、お寺を身近に感じられて良いです。


住所と行き方
乙訓寺京都府長岡京市今里三丁目
阪急長岡天神駅西口から、徒歩15分〜20分

長谷寺:奈良県桜井市初瀬
近鉄大阪線長谷寺駅を下車、徒歩15分

13:36 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

植物園でお勉強?

先日、ポカポカ陽気なお休みの日、
北山にある京都府立植物園に行ってきました。
と、これが仏壇屋と何の関係が!?

私、以前書いたように、彫刻の勉強をしていたので、
彫刻のデザインに使われている植物のモチーフ・・・
牡丹・梅・松・竹・菊・桐・蓮・藤etc...と、
色んな植物を実際に見るため、
ちょくちょく植物園に行っています。

普通のお仏壇の欄間などに彫刻されている植物
(獅子に牡丹・鶴に松・鳳凰に桐 等)は、
かなりデザイン化・簡略化されていて、
実物とはかなり違うのが現状ですが、
昔からあるお仏壇の彫りを見ると、
やはり実物を参考にしながら、
手間暇かけて彫刻されているんですよね。

自分は、なかなか彫刻する機会も少ないですが、
見る目だけは衰えないよう、
色んな物を見て勉強していきたいと思います。


ちなみに、今の季節見頃だった植物は、
IMG_0918.JPG
小さくて黄色い花びらが可憐な「福寿草」

IMG_0916.JPG
桜によく似た花を付ける「杏」
メジロが花の蜜を吸うのは知りませんでしたね。


場所:京都市左京区下鴨半木町
         地下鉄 北山駅下車すぐ

14:42 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)

京都 清宗根付館

彫刻のカテゴリ担当の田畑です。
なんて事は無いのですが、
仏具彫刻をこちらの専門学校で習っていたので、
彫刻についてあれこれ書いてみたいと思います。

先月、壬生寺の近くにある「京都 清宗根付館」へ行ってきました。
古い江戸時代の武家屋敷(京都では唯一現存)を改装した、
趣のある建物の中に、約300点もの根付けが展示されています。
面白いのは、根付と言っても、ほとんどが「現代根付」と言って、
今を生きている作家さんの作品が展示してある事。

モチーフ1つを取ってみても、
リアルな植物もあれば、デフォルメされた動物もあり、
実に多種多様で飽きさせません。
面白かったのは、アザラシが乗っている土台を良く見ると、
クリオネが支えていたりして、
「全然サイズ合ってない!」と突っ込んで見たり、
タライの中で猫を洗っている和服姿の女性の根付けの横に、
全く同じモチーフの根付けがあって、
よほどこの作家さんは猫洗うの好きなんやなぁ、と思ったり。
10センチにも満たない根付に、
1つの世界が作られているのに感動してしまいます。

材料は、ツゲであったり、象牙、犀の角だったりと、
木彫とは少し違った刃物で作られているのですが、
「彫刻」という同じ枠で見ると、
モチーフの捉え方やデザイン等、
とても勉強になる展示でした。

ちなみに、年に4回の期間限定展示となっていて、
次回、春の一般公開は、4月1日〜30日となっています。
桜の名所を巡るついでに、小さくて密度の濃い世界を覗いてみませんか?


場所:京都市 中京区 壬生賀陽御所町 46番1号  (壬生寺東側)

15:48 | 投稿者: 田畑 | コメント(0) | トラックバック(0)



前のページに戻る