2010年4月 2日
看板もオシャレに
[ 08. 彫刻あれこれ ]
去年、お店の看板を彫って余った材料を使って、
工房用実演中看板を彫りました。
文字だけじゃ愛想無いので、
蓮の花を付けてみました。
これも、家に余っていたヒバ端材の組み合わせ。
彩色までは出来なかったので、
桐油を塗って補強しておきました。
毎日実演している訳じゃないですけど、
これを見かけたら、工房内まで是非来てください。
16:20 | 投稿者: 田畑 |
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2010年3月 2日
前卓の納品と、前卓の納品
[ 04. 寺院仏具の納品 ] | [ 08. 彫刻あれこれ ]
と、変なタイトルですが、
昨日、別々のお寺様へ、前卓を1つずつ納品してきました。
まず、兵庫 丹波篠山のお寺様へ、祖師前前卓を設置。

去年、自分が牡丹の彫刻をした前卓です。
自分で言うのも何ですが、見栄え良く彫れたと思います。
元々の欅木地仕上げだった物を、
タメ色と朱色で塗り分けた仕上げになっています。
ご住職、施主様達にも、大変喜んでもらえました。
デザインから、彫刻、そして納品までさせてもらえて、
こんなに嬉しい事はありません。ありがとうございます。
そして今度は、奈良は西吉野のお寺様へ。
舞鶴若狭道→中国道→近畿道→阪和道→南阪奈道と乗り継いで、
2時間半で到着。

こちらは、御本尊前六鳥型前卓。
翌日に婦人会の集まりがあるので、
何とかしてくださいとの事で、急遽納品しました。
一部、金具が付いていませんが、
それはお彼岸までに付ける予定です。
丸1日、ほとんど運転ばかりしてたような感じですが、
事故もなく、雨もあまり降らず、納品も問題なく、
定時で帰る事が出来たので、とても充実した1日でした。
17:42 | 投稿者: 田畑 |
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2010年2月 9日
箔押しと彩色の出来は?
[ 08. 彫刻あれこれ ]
去年末彫っていた牡丹の彫刻。
箔押し&彩色が仕上がって来ました。
どうでしょうか?
木地仕上げと、これだけイメージが変わるんですね。
こうやって見ると、木地の状態の時、
「これで良し」
と思っていたバランスなのに、
左上の牡丹を、もうちょっと小さくして右下に寄せて、
右から2番目のツボミを、もうちょっと小さくすれば良かったかな?
バランス良く空間を空けるのは、難しいものですね。
今月末にお寺様に納品です。
最後まで見届けたいのですが、
会長!同行させてくれますかね?
08:29 | 投稿者: 田畑 |
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2010年1月 6日
牡丹の彫刻 木地完成
[ 08. 彫刻あれこれ ]
去年12月に途中経過を書いた、牡丹の彫刻が、年末完成しました。

何気に、

下絵と細部が違いますが、
透かし彫りは、実際に彫り始めると、
想像していない空間が出来たりして、
バランスが悪くなります。
それを、彫りながら調整・・・
2Dと3Dの矛盾を埋める作業とでも言いましょうか、
そこが楽しいところだったりします。
彫刻をしていて良く聞かれるのが、
平面から立体・半立体にどうやって作るのか?ですが、
下絵を描いている時点で、
ほぼ完成形が、頭の中に立体でクルクル回ってます。
それを絵に落とし込んで、木に再現する、そんな感じです。
多分ですが、どの刃物を使えば彫れるのか?は、
数をこなせば身に付くと思いますが、
頭の中に立体を作るのは、
元から持っている物と、子供の頃から何かを造る・・・
粘土細工やプラモデル作り等をしていないと、
上手く出来ない事なんじゃないかな?と、最近思います。
と、話が逸れましたが、この彫刻に、箔押し・彩色がされて、
どのように仕上がるか大変楽しみです。
15:25 | 投稿者: 田畑 |
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2010年1月 5日
今年もよろしくお願いします
[ 08. 彫刻あれこれ ]
本日、5日より通常営業の丸三仏壇店です。
今年もよろしくお願いします。
年末年始と実家の、大阪は貝塚市に帰っていました。
だんじりで有名な岸和田市と、関空のある泉佐野市の間にあります。
(他府県の人に説明するときは、こう言わないと解らない!)
年明け、2日に初詣へ行って来ました。
貝塚南部にある、水間寺です。
三重の塔が美しい、天台宗のお寺。
奈良時代に出来たそうなので、
けっこう古いお寺です。

梵鐘をよく見ると、蟇股部分から木鼻が飛び出している!
何か勘違いされたのか、昔からそうなのか、
初めてみる形式です。

境内の奥に、聖観音出現の滝があるそうなので、
廻ってみると・・・
え!?この側溝を流れているのが!??
じゃなくて、柵の向こう側に見えるのが滝みたいです。
今はもう、水量が少なくて、滝には見えないみたいですね。
帰ろうとしたら、ちょうど千本餅付きが始まりました。
若い衆が唄にのせて、たくさんの細長い棒で、
高く掲げながら餅を付きます。
これも1000年以上続いている風習だそうです。
こんな大阪の田舎でも、お寺や見るべきイベントはあるもんなんですね。
今年も、なるべく色んな所に行って、
お寺や彫刻を見て、勉強したいと思います。
15:08 | 投稿者: 田畑 |
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2009年12月25日
お仏像の指修復
[ 08. 彫刻あれこれ ]
阿弥陀如来立像の指が欠けたと言うことで、
お寺様から預かり、修復しました。
連続写真でどうぞ。

欠けた指の断面を真っ直ぐにし、
なるべく断面積が大きくなるよう、斜めに削ります。

さらに補強のため、
木片で作った指と、本体側両方に穴を開け、
竹のダボを埋め込みます。

ボンドで接着し1日置きます。

完全に接着したのを確認してから、
小刀などで指の形に仕上げます。

目止めのシーラーを塗り、
カシューなどを使って古色仕上げをして完成です。
お寺様でも門徒様でも、
指や台座など、細かい彫刻の欠け修理、
承っておりますので、よろしくお願いします。
10:31 | 投稿者: 田畑 |
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2009年12月 7日
牡丹の彫刻 途中経過
[ 08. 彫刻あれこれ ]
先月末から彫っている、兵庫のお寺様用、前卓の牡丹彫刻。
ようやく、地板に全て刃物が入って、
大きな牡丹2つを除いて、牡丹の中彫りが終わった感じです。
これだけ大きなサイズの彫刻は初めてなので、
全体の高さのバランスと、地板の取り回しに苦労してます。
バランスを見るのに、その日の作業が終わった後、
全体の写真を撮って、日が変わってから見直すと、
おかしい箇所が見えてきます。
それにしても、作業台より大きな地板だと、
落ちないように色んな箇所に力を入れるので、
肩こりますね。
これから、大きな牡丹を仕上げていくのが楽しみです。
09:43 | 投稿者: 田畑 |
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2009年11月21日
どっちの牡丹が好きですか?
[ 08. 彫刻あれこれ ]
兵庫のお寺様向け、祖師前前卓用彫刻の下絵を、
今書いています。
縦8寸、横3尺3寸の牡丹彫刻です。
まず、
これを書きました。
が、見事にボツを喰らいました・・・
書き直して・・・

こんな感じに。
上の物より、若干リアルで透かし部分が多いデザインです。
強度が心配なので、実際はもう少し透かしは狭くなるでしょうか。
さて、ミシン挽きをどうするかが問題だ。
(ミシンのふところが浅いので)
年内に完成予定です。
17:20 | 投稿者: 田畑 |
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2009年11月11日
台座修復に手こずる
[ 08. 彫刻あれこれ ]
「いつでもええねん、直しといて」
と住職に言われて約2ヶ月。
さすがに放置し過ぎと思い、
7寸の阿弥陀立像の、台座から欠けた唐草を直してますが・・・

細かい!
仏具彫刻では、ありえない細かさだ。
木地を段取りするだけでも気を遣うのに、
透かし部分を抜くのに、ピンバイスで小さな穴を開けて、
繋いでいく事しか出来ず(もしかしたら、もっと良い方法があるのかも)
4時間後、ようやく完成したけど、これじゃ商売になりませんね(笑)
見よう見まねで、それなりの物は作れるけど、
時間がかかってしまうのが、プロの職人さんとの違いですね。
17:36 | 投稿者: 田畑 |
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2009年10月30日
TASK祭2009「第14回学生作品展」
[ 03. 京の毎日 ] | [ 08. 彫刻あれこれ ]
昨日、園部の京都伝統工芸大学校で行われている、
TASK祭2009「第14回学生作品展」に行って来ました。
木彫刻出身なので、まず木彫教室へ。
丸額「波に老人と桜」
ほほー、今の2年は頑張ってるなぁと思ったら、1年の作品!!
4月に入学して半年でここまで出来るなんて、
才能ありまくりだなぁ。
人物を彫るのも凄いけど、桜の枝ぶりや質感が見事。

彩色のコーナーには、獅子の木鼻が。
約7寸角のサイズを、破綻なく仕上げてるのは見事。
しかも女性の作品。力あるなぁ。
作った本人さんが居たので話を聞くと、
社寺彫刻の道に進みたいそうな。
正直、難しいけど頑張って欲しい。

隣にはなぜか版画が。
これが今年入学したドイツ人さんの作品か。
外人さんが喜びそうな版画だな。
日本の木彫の技術を学んで、版画に役立てて欲しいもんです。

去年見られなかった、卒業作品展の麒麟が展示してありました。
まさか立体作品だったとは・・・
しかも、プロの仕上がり。
これなら、お金持ちな人なら100万近く出すのでは!?
この方、園部に来る前は東大の教育学部出身・・・
頭も腕も良いとは、手も足も出ませんね(笑)
と、木彫だけ紹介しましたが、
他専攻も力作揃いでした。
日々、ダラダラと過ごしている自分ですが、
生徒さんの色んな作品を見ると刺激を受けて、
製作意欲が増して良いですね。
日曜日までやってますので、興味のある方は是非!!
17:31 | 投稿者: 丸三仏壇店 |
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2009年10月30日
平城宮跡〜薬師寺プチサイクリング
[ 08. 彫刻あれこれ ]
火曜日、お休みをいただいたので、
奈良にプチサイクリングへ行って来ました。
まず、出発の起点となる、駐車場が無料で便利な平城宮跡へ。
平城遷都1300年の式場になる大極殿の復元が、
かなり出来上がっていました。
車を駐めて自転車に乗り換え、平城宮跡を南へ縦断。

南の朱雀門、いつ見ても素晴らしいですね。
奈良市内の街中にポンとあるのもまた面白い。
ここから、さらに南下して薬師寺へ。

これは、北側の興樂門。
ここから白鳳伽藍を見学。

有名な三重の塔、東塔は今修復中なんですね。
ちょっと残念。
南側の中門には、お馴染みの金剛力士像が。

こちらは吽形(うんぎょう)像。
今まで色んなお寺で見ましたが、一番可愛らしいかも。
金剛力士像はリアルな彫刻が多いけど、
等身の低い・動きの少ない力士像も良いですね。
メインの金堂で、薬師三尊像を拝見。
撮影不可なので写真は無いですが、
両脇の日光・月光菩薩、本尊の薬師如来座像と、
素人目にも美しさが解る素晴らしい仏像でした。
もっぱら健康体な自分ですが、健康を祈っておきました。
色々見所のある薬師寺ですが、一番興味を持ったのは、
薬師如来座像の座ってられる台座の文様。
・ギリシャの葡萄唐草文様
・ペルシャの蓮華文様
・インドの力神
・中国の四神
と、シルクロードを西から東へ向かった国々が、
台座に集約されているのを見て、
悠久の歴史を感じる事が出来ました。
自転車で往復12キロちょっと。
疲れるか疲れないかギリギリの距離なので、
今の季節、サイクリング&寺社拝観にはピッタリではないでしょうか。
ちなみに、興福寺の阿修羅像と、正倉院展のおかげで、
奈良中心部は凄い人混み。
こちらはかなりの行列を覚悟しないと、見られないようでした。
16:57 | 投稿者: 田畑 |
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2009年10月 7日
負けを認めざるをえない
[ 08. 彫刻あれこれ ]
先週の定休日、自分が彫刻の勉強をした、
園部の京都伝統工芸大学校に行って来ました。
事務所で用事を済ませて、木彫刻の教室へ。
1年生が実習中で、先生と助手の方と、色々お話しました。
2年生は卒業制作の真っ最中で、
制作途中の作品を、先生と色々見て回ったのですが、
自分達の頃に比べて、デザイン良く、垢抜けていて、
仕上がれば見事な物になるのが多そうな感じ。
特に、神鏡に乗った、リアルなニワトリの彫刻は、
粗彫りの段階で、巧さが伝わってきて、
聞くと、高卒で入ってきた女子だそうです。
いやぁ、正直、自分もそれなりに在学中は彫れた人だと思ってましたが、
後輩に負けたと思ったのは、これが初めてでした。
本物のニワトリを研究し、下絵がしっかり頭に入っていて、
頭の中で完成形が出来上がっている。
なおかつ、刃物の使い方が上手くないと、ここまでは出来ない。
1年半の勉強で身に付くもんなんだな、と。
残念なのは、これが女子じゃなければ、
弟子入りなり、作家として活躍出来るだろうに・・・
どなたか、面倒を見てあげる人が居ないかなぁ。
09:14 | 投稿者: 田畑 |
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2009年7月11日
趣味の彫刻 トケイソウとカタツムリ
[ 08. 彫刻あれこれ ]
2ヶ月前、お仏壇を買っていただいたお客様から、
「ジャマやし持って帰って」
と言われてありがたくいただいたトケイソウの鉢植え。
ようやく花が咲きました。
南国な感じですねぇ。
咲きたては、針の部分がピンと上を向いてます。
この色合いと花の形が好きなので、
1年前からトケイソウの彫刻を、地道に進めています。
下絵に半年→数ヶ月放置→園部の学校でミシン挽き→半年放置、
そんな感じですが、本物を見ると俄然彫る気が出てきたので、
ちょっとずつ粗彫りをしている最中です。

これはミシン挽き後の木地ですが、
35センチ×60センチ×6センチのヒバ材からの透かし彫り。
左下に見えるカタツムリも、飼ってたりします。
伝統的な彫刻にないモチーフの組み合わせ。
時間をテーマにしているのに、
完成するのは何時の日になるのでしょうか!?
11:45 | 投稿者: 田畑 |
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2009年7月 4日
預かり仏像修復完了
[ 08. 彫刻あれこれ ]
5日前に書いた仏像修復の続きです。
まず、欠損した左手を作ります。
片手の見本があったので楽でした。
次に、全高1尺に抑える為に、必要な台座部品だけを抜き出して、
掃除・箔押しをします。

最後に、これを組み立てて完成。

台座補強の為心棒延長。
両腕の接着補強に、ホゾ・ダボにて接着。
その他弱くなるであろう部分を頑丈に仕上げておきました。
それにしても、蓮華や台座が良く彫れてますね。
ちょっとした修理でしたけど、
勉強になりました。
17:38 | 投稿者: 田畑 |
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2009年6月29日
預かり仏像の修復
[ 08. 彫刻あれこれ ]
阿弥陀様の話題が続きます。
先日、現代仏壇を購入されたお客様から、
古いご本尊様を預かって、ちょこちょこ修復しています。

本尊は白檀、台座は六角ケマン座の京型で、
蓮華は彩色+截金で、かなり良い物です。
そのまま台座を使うと背が高すぎるので、
台座を半分程度に縮めて、
お掃除→金箔繕い→組み立て→欠損したご本尊の左手を作る予定です。
蓮華も一枚一枚良く彫れているし、
修復のし甲斐がありますね。
完成の報告は5日後に。
09:51 | 投稿者: 田畑 |
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2009年6月19日
木彫刻13期卒業作品
[ 08. 彫刻あれこれ ]
烏丸御池を下がった所にある「京都伝統工芸館」
自分が卒業した、伝統工芸大学校(旧 専門学校)の、
13期卒業生作品が飾ってあるので見に行って来ました。
4点ほど、木彫刻専攻の作品が飾ってました。
その中で気になったのが、
巾30センチ、高さ90センチぐらいの立派な龍の彫刻。
下絵描くのが大変だっただろうなぁ。
メインで教えてもらった渡辺宗男先生らしい龍でカッコイイ。
こちらは奨励賞を戴いてました。

ドールハウスを木彫刻で仕上げた作品。
女の子らしい世界が広がっていて、思わず笑みが出ますね。
従来の木彫刻は、どんどん需要が無くなって行きますが、
こういう道は、まだまだ先がありそうです。
卒業してから、何をされてるか気になります。

あ、これは、自分と同期の作品がなぜか飾られていました。
立体の十二支。今見てもその完成度には驚かされます。
これを半年で仕上げた彼は今、
富山の井波で修行しています。
同期で唯一、彫刻一本で食っていけるであろう実力と若さ。
少し羨ましくもあり、自分は自分のやり方で、
彫刻をしていきたいと思うのでした。
10:21 | 投稿者: 田畑 |
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2009年6月 3日
役行者像修復最終工程 彩色〜組み立て
[ 08. 彫刻あれこれ ]
先月、木地の修復を仕上げた役行者像。
彩色から上がってきたので、最終組み立てをしました。

あれだけボロボロだったお顔が、
こんなにキレイになるとは・・・
眉毛・ヒゲの彩色が見事です。

木地の状態だと、中国風だった岩も、
彩色をすると、しっかり和風に。

単にボンド止めするだけでなく、
接着面にはホゾ・ダボを作って、ガッチリ固定します。

岩を組み上げて、役行者の顔や手首、錫杖、独鼓を取り付けて完成です。
存在感ありますねぇ。
グラデーションな彩色と言うか、
光が強く当たる部分は、色を明るく仕上げてあるんですよね。
さすが伝統工芸な感じです。

そして、社長がべんがらを塗った厨子。
この鮮やかな厨子をご開帳〜。

思わず手を合わしたくなる仕上がり。
あとは納品するだけです。
良い勉強になりました。
このような修復も、当店では引き受けておりますので、
心当たりのあるかたはご用命ください。
17:50 | 投稿者: 田畑 |
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2009年5月18日
マンガ・ゲームの彫刻
[ 08. 彫刻あれこれ ]
仕事で彫る彫刻は、伝統的な物ばかりですが、
趣味で彫る彫刻は、ポケモンだったり、ドラえもんだったりします。
販売せずにプレゼントする物ばかりなので、
特に版権など気にせず彫れる訳です。
とあるゲーム関係の店員さんの、
息子さんへプレゼントする為に彫ったポケモン「タマザラシ」
高さ10センチ程の立体彫刻。
一週間で仕上がりました。
ところで、フィギュア関係だと、
いくらでもアニメやゲームを題材にした物があるのに、
木彫刻ではまずありません。
時間と手間ばかりかかるし、
複製は出来ない、オーダーメイドしか出来ない、
と、良くない事づくしですが、
プレゼントすると、木目の見える手作り感からか、
必ず喜ばれます。
だから、作り続けるんでしょうね。
仕事の彫りにも、多少なりはプラスになってるでしょうし。
彫刻の基本が出来ていれば、
こんな物も彫れるって事で、
注文お待ちしております(笑)
08:40 | 投稿者: 田畑 |
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2009年5月16日
駅まで寺風
[ 01. 今日の出来事 ] | [ 08. 彫刻あれこれ ]
少し遅めですが、母の日のプレゼントをするために、
大阪の実家へ帰ってました。
貝塚市の山手にある温泉まで1時間、チャリンコを走らせると、
昔懐かしい駅が見えてきました。
水間電鉄の終点、水間駅。
近くにある水間寺の三重の塔を摸した、
古くさいながらも趣のある駅舎です。
水間寺にある三重の塔には、
12枚の蟇股(かえるまた)があり、
彩色の施された十二支の彫刻が見事です。
厄除けの聖観音菩薩様への信仰が厚くて、
初詣には20万人の参拝客が訪れるお寺です。
と書きながら、お寺の写真を撮り忘れてしまいました・・・
★所在地:大阪府貝塚市水間638
★交 通:水間駅下車徒歩8分
★連絡先:0724-46-1355
11:44 | 投稿者: 田畑 |
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2009年5月10日
カタヌキで、瓔珞の部品を作る
[ 08. 彫刻あれこれ ]
お寺さんから、瓔珞の修理がありまして、
足りない部品を作ってくれと言われました。
直径1センチ程、厚み2ミリ弱の、
瓔珞からぶら下がっている先に付いている部品です。

写真上のがオリジナルで、下が制作中。
そう、まるで、昔夜店であった「カタヌキ」を彫刻刀でしました。
一気に彫刻刀に力を入れると、木の目に沿ってすぐ割れてしまうので、
慎重に少しずつ切れ込みを入れて抜いていきます。
キレイに抜いても、褒美はでませんが(笑)
抜いたカタを、
小刀で面取り→シーラーで目止め→カシュー下塗り→金箔押しと作業を進めると、

こんな感じで完成です。
なかなか細かい作業ですが、やれば出来るもんですねぇ。
手間と時間のかかる作業をして、
木製瓔珞の値段の高さを、身をもって感じました。
16:40 | 投稿者: 田畑 |
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2009年5月 6日
看板制作中
[ 08. 彫刻あれこれ ]
今、空いた時間を利用して、看板を彫っています。
ケヤキを彫った経験があまりないので、
固さを覚悟して彫り始めてみると、
思っていたより固くなく、粘りもあって彫りやすい感じです。
彫っていると、外国人観光客さんに写真を撮られて、
話しかけられました。
「ナンノキ?」
「けやきです」
「エイゴデ?」
「わからないです」
と、ぎこちないやり取りがあったのですが、
調べてみると、ケヤキは英語で「zelkoova (ゼルコーバ)」って言うんですね。
すぐ忘れてしまいそうな単語だ。
12:38 | 投稿者: 田畑 |
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2009年5月 1日
懸魚(けぎょ)の付いた民家
[ 03. 京の毎日 ] | [ 08. 彫刻あれこれ ]
2週間前になりますが、京都北部、南丹市美山町まで、
両親を連れて観光に行って来ました。
観光と言っても、かやぶきの集落があるぐらいなのですが、
なかなかの田舎(もちろん携帯は圏外)で、自然豊かなところ。
散りかけの八重桜が残る集落内、実にキレイでした。
上の写真、三角屋根の下に彫刻が見えるでしょうか?
懸魚(けぎょ)と呼ばれる、社寺建築に見られる彫刻が付いています。
懸魚は、火から木造建築を守るよう願いを懸けて取り付けたそうです。
江戸時代から残るかやぶき建築には付いていたので、
当時は、ごく普通の建物にも使われていたんだなと。
それから一週間経って、
自分の地元、大阪南部に帰って、
ふと近所の豪邸に目を向けると・・・

新築なのに懸魚がある!!
もしかしたら、だんじり彫刻の盛んな地元なので、
その流れで付けたのかも?
10:13 | 投稿者: 田畑 |
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2009年4月25日
役行者像の修復
[ 08. 彫刻あれこれ ]
古くなった役行者像を修復するお仕事があったので、
その過程を書いておきます。
最初は、
本体・座っている箱・岩と、バラバラな状態でした。
元々、寄せ木で作ってある部分が、
分解されたような状態。
ここから、

水に漬けて、歯ブラシや竹串を使い、
表面の彩色を剥がします。
ここでしっかり取っておかないと、
上から新たに彩色しても、ポロポロと剥がれてしまうそうです。
剥がし終わると、

さらにバラバラになってしまいました。
ここから、説明書の無いプラモデルを、
改造しながら組み立てるような作業に入ります。
具体的には、

このような欠けてしまった部分を、
刻苧(こくそ・・・木粉&ボンドの練り物)で埋める→削る作業の繰り返しです。

直すとこんな感じに。
眼入りだったので、思っていたより難しかったです。
大きな部品は、ホゾとダボを作ってガッチリ固定。
その後、隙間を刻苧や細い木で埋める作業。
紛失してしまっている、下駄・独鼓・右手は新造。

握り拳は彫った事がなかったので、
自分の手を参考にしたら、妙にリアルに出来てしまいました。
修復の場合、既存の物と同じ仕上がりに作るのが難しいです。

修理後、仮組みをして修理完了です。
刻苧を乾かして→削る作業に時間がかかってしまいました。
昔は、漆と木粉を混ぜて刻苧を作ったそうですが、
もっと手間がかかっていたのかも?
この後、彩色をして厨子に入れれば完成です。
それはまた後日に。
09:28 | 投稿者: 田畑 |
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2009年2月 1日
唐草彫刻の仕上げ
[ 08. 彫刻あれこれ ]
唐草彫刻の最終仕上げです。
ミシンを挽いて、毛羽立っている側面を、
刳り小刀(長くて細い小刀です)で削って綺麗にしたり、
彫刻表面の削りカスを取り除いて、

完成です。
下絵の紙がまだ残っていますが、
後で水を付けて取ります。

木地仕上げなら、もうちょっと表面を仕上げますが、
下地を塗ってしまうので、この程度で良いでしょう。
これと、もう1種類を4枚、合計8枚の唐草が、
厨子2本に付くこととなります。
そして、

厨子正面、屋根の下両側に取り付けるこの部品。
作ったは良いけど、何て名前なんでしょうか?
と言うわけで、簡単ではありますが、
唐草彫刻の製作過程を追いました。
意外と、仏具彫刻の制作過程って、
本になってたりせず、師匠が弟子に口頭で教えるような形なので、
こう言うのも珍しいかな?と思って書かせてもらいました。
08:52 | 投稿者: 田畑 |
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2009年1月27日
唐草彫刻の中彫り〜小作り〜裏彫り
[ 08. 彫刻あれこれ ]
唐草彫刻、次は中彫りと小作りを同時進行です。
中彫りって言うのは、仕上げ彫りの1つ前の段階で、
形や深さはほぼ完成な状態まで彫る事。
でも、今回の彫刻は、最終的に金箔仕上げになるので、
中彫りの少し丁寧な感じぐらいで、仕上げになります。
こんな感じで仕上がりです。
同時に、小作りと言って、唐草の丸まった部分や、
枝分かれ部分の芽を作ります。
丸まった部分が個人的に苦手なので、
ここは時間がかかってしまいます・・・
次には裏彫り。
裏を取るとも言いますが、
半立体の彫刻なので、表だけを彫った状態だと、
あまり立体的に見えないので、
裏側を彫って立体的に見せます。
言葉だけだと説明しづらいので・・・

裏はこんな感じで彫ります。
表で高い部分が、裏では低いと思えば良いです。
表を見ると・・・

こんな感じで立体的なります。
あまり頑張って裏を取り過ぎると、
それはそれで強度が無くなるので、
斜めに彫ったりして、見た目良く・強度もある彫りを心掛けます。
ここまで来ると、あとはほんの少しの仕上げで終わりです。
それはまた後日。
17:45 | 投稿者: 田畑 |
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2009年1月20日
唐草彫刻の粗彫り
[ 08. 彫刻あれこれ ]
唐草彫刻、粗彫りに入ります。
ちなみに、通常のお店の仕事をしながら進めているので、
かなりゆっくりなペースで製作しています。
多分、ベテランの彫刻師さんなら、
2日もあれば、下絵から全て仕上げているかも?
粗彫りは、読んで字の如く、
大き目な彫刻刀で「粗く」「彫る」工程。
大きな彫りなら、叩きノミとハンマーを使ってガッツリ彫りますが、
今回のような小物なら、間透(あいすき)と呼ばれる、
下の写真右側に見えるような、ごく普通の彫刻刀で彫っていきます。
同じ形の繰り返しのデザインなので、
彫刻刀の種類・サイズ・数を固定しておいて、
この場所はこの彫刻刀と決めて彫ると、
同じ仕上がりかつ、彫刻刀を持ち替える時間も短縮出来ます。
この唐草は、小刀を含めて8本だけで出来そうです。

写真のように、唐草の丸まった部分・・・
白い紙の残った部分は、粗彫りでは彫らずに次の工程まで置いておきます。
ここで、ある程度の深さまで彫っておいて、
仕上げ分の厚みを残しておきます。
残さずに彫り過ぎると、ペランペランの薄い彫刻になるし、
厚みのあるままだと、仕上げで時間がかかってしまうので、
彫刻では、ある意味一番難しいところです。
4枚とも粗彫りして、ようやく効率よく彫れるようになったところで、
次の工程、中彫り・小作りに入ります。
それはまた後日。
16:46 | 投稿者: 田畑 |
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2009年1月17日
唐草彫刻のミシン挽き
[ 08. 彫刻あれこれ ]
唐草彫刻、次は電動糸鋸(いわゆるミシン)を挽くため、
電動ボール盤を使って、下穴をあけます。
写真のように、唐草の先端部分、
クルッと丸まっている部分に合わせて下穴を開けると、
ミシン挽きを省略出来ます(そんな小さな円を挽く技術も無いですし・・・)

こんな感じで、透かし彫りの部分を中抜きしていきます。
懐の小さいミシンなので、時間と頭を使わないと切れなかったりします。
寒風吹きすさぶ中4時間後・・・

全てのミシン挽きが終わって、
ようやく彫刻刀を使った彫りに入ります。
まずは粗彫り。
それは後日。
12:00 | 投稿者: 田畑 |
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2009年1月12日
唐草彫刻の製材と下絵貼り付け
[ 08. 彫刻あれこれ ]
先日、下絵を描いた唐草。
通常、彫刻師さんに頼む時は、製材後の材料を渡すようですが、
ウチみたく、急遽自分で彫る時は、製材も自分で。
と言っても、そんな機械はないので、
大きな板を持って、厨子を作ってもらった仏具製作所の元へ。
ここのおっちゃんの好意に甘えて、全部製材してもらったのが、
これ。
完璧な仕上がりです。
ここで寸法がしっかり出ていると、
後々の作業がグッと楽になります。
これに、描いた下絵を水ノリで貼ると、

こんな感じに。
同じ物を2枚ずつ作るので、
木地は重ねて、針釘でくっつけておきます。
刃物を使って彫刻するまで、意外と時間がかかります。
次は、ボール盤で下穴を開けて、
電動糸ノコで必要の無い部分を切り出す作業です。
それはまた後日。
17:49 | 投稿者: 田畑 |
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2009年1月 9日
唐草彫刻の下絵
[ 08. 彫刻あれこれ ]
春のお彼岸前に納める予定の、
お寺さん用厨子に彫刻を追加する事になったので、
下絵を描きました。
まず、実寸の1/3サイズで下書きを描いて、
300%拡大コピー。
それを透ける紙の下に敷き、上から清書します。
幅5センチ、長さ50センチ程度の唐草彫刻。
2種類×反転2枚×2厨子で8枚。
この次は、木地を製材して下絵を貼り付ける工程です。
それはまた後日。
10:20 | 投稿者: 田畑 |
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2008年10月21日
富山の井波彫刻
[ 08. 彫刻あれこれ ]
先日、プライベートで、富山は井波まで行って来ました。
井波と言えば、彫刻で有名、
とにかく、石を放れば彫刻師に当たるほど、
街中にはノミを叩く音で溢れている、そんな感じの町です。
そこにある、井波別院「瑞泉寺」
どうして北陸の田舎に、こんな大きな規模のお寺が!?
ってぐらい、立派な屋根の阿弥陀堂と太子堂、
そして、井波彫刻の塊。

菊門脇にある「獅子の子落とし」
這い上がって来た子供だけを厳しく育てる、
その諺を表した、実に見事な彫刻。

瑞泉寺の北側を真っ直ぐ走る八日町通り。
この両脇に建つ無数の工房から、
井波彫刻が生まれています。
ここの工房群は、基本的に見学自由なので、
興味のある方は是非行ってみてください。
ちょうど、彫刻の仕事が入っている時に井波に行き、
とても刺激になる旅行でした。
22:59 | 投稿者: 田畑 |
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2008年10月 6日
[ 01. 今日の出来事 ] | [ 08. 彫刻あれこれ ]
先月、社長が書いたように、欄間の木地直しを今している最中なのですが、
私も、獅子と牡丹の部分的な直しと、新規製作部分を彫刻しています。
正面通り側より、社内の実演スペースで作業中の図。
人通りの多い休日などは、ふと顔を上げると、
真剣に見ている旅行中の外人さん達が居たりして、
なかなか楽しい作業です。
先日は、京都のケーブルテレビが、正面通りを紹介するとか言って、
少しだけインタビューも受けたりして。
と、彫刻だけに集中出来ない時もありますが、
自分で期限を決めて彫らないと、
いくらでもキレイに仕上げようとしてしまう癖があるので、
時間をかけすぎないように、彫ろうと思います。
12:42 | 投稿者: 田畑 |
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2008年8月 3日
地域のお地蔵さんに貢献
[ 03. 京の毎日 ] | [ 08. 彫刻あれこれ ]
お店横、油小路通りを少し上がると、
仏具屋町のお地蔵さんがあります。
その、お地蔵さんに掲げられていた「地蔵尊」額が盗られた!!
社長「じゃぁ、うちで作りましょう」
と言うことで、年末に自分が彫刻して、
昨日、ようやく彩色が仕上がってきました。
極彩色を施すと、自分のヘタな彫刻も見違えるようです。
早速、社長と2人で取り付け作業に。
今度は盗られないよう、2重に取り付けて・・・

元通りのお地蔵さんになりました。
これで、月末の地蔵盆が迎えられます。
それにしても、京都市内はお地蔵さんがとても多いですね。
しかも、ほとんどが屋根付きで雨風に守られた形になっています。
お地蔵さんが剝き出しで、雨ざらしの地域が多いだけに、
京都はそれだけ信仰が深いのかもしれませんね。
09:25 | 投稿者: 田畑 |
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2008年7月 4日
ただいま修復中
[ 01. 今日の出来事 ] | [ 08. 彫刻あれこれ ]
社長が金仏壇の洗いをしていますが、
自分もそのお手伝い。
彫刻や細かい部品の修復・復元をしております。
少しパズルなようで、面白くもあり、
欠けた部品が無くなっていれば、
新たに作り直さないといけないので、
意外と手間な作業だったりします。
って、どこに付くか解らない欠片が・・・
まだまだ、仏壇の事が解ってないようです。
16:28 | 投稿者: 田畑 |
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2008年5月10日
帝釈天の彫刻
[ 08. 彫刻あれこれ ]
先月末、私用で関東に行ったついでに、
寅さんで有名な、東京は葛飾区にある、
柴又 帝釈天 題経寺に行って来ました。

帝釈天=寅さん
ですが、実は彫刻でも有名なお寺です。
山門からして、既に彫刻の塊。

虹梁の彫刻が、ここまで細かいのは見たことがないですね。
大工彫刻の人が彫っていた訳ではないでしょうけど。

軒先の彫刻なんて、まるでだんじり彫刻のような感じ。
物量に圧倒されます。

窓の周りを這う龍の彫り。
ここまでいくと、少ししつこい感じもしますが、
当時の江戸彫刻の技術の高さがうかがえますね。
帝釈天の彫刻ギャラリーは、
彫刻のしてある建物時代を、さらに建物自体で覆っているので、
保存状態も良いですし、見ていて安心出来ます。
彫刻をここまで大事にしている施設は、日本でもここぐらいではないでしょうか?
オマケ。

JR柴又駅前の、寅さんの銅像です。
なかなかカッコイイ!!
17:42 | 投稿者: 田畑 |
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2008年4月20日
牡丹の季節
[ 03. 京の毎日 ] | [ 08. 彫刻あれこれ ]
ようやく暖かい日差しが出るようになった4月中旬、
私事ですが、我が家のベランダにある、
鉢植えの牡丹が華を開きました。
(写真の右端にうっすら見えるのは、京都タワーです)
この、白く・大きい無数の花びらと、
鮮やかな緑色をした葉っぱが美し過ぎます。
なぜ牡丹を育てているのか?
彫刻のモチーフで古くから「百華の王」として、
色んなデザインがされているので、
本物見て、育てればより良い牡丹が彫れるのでは?
と思ったのがきっかけです。
実際に育ててみると、成長中の葉っぱの分かれ方や、
ツボミのガクなど、絵や写真では認識出来ない事が多くて、
とても勉強になります。
ところで、京都で牡丹が有名なお寺に、
長岡京市の「乙訓寺」があります。
弘法大師ゆかりのお寺で、秘仏、合体大師が一部で有名です。
敷地は広くないものの、4月末〜GWには、
牡丹まつりと称して、2000株の色んな種類の牡丹が咲き乱れて、
たくさんの観光客が訪れるスポットになっています。
ちなみに、奈良は桜井市にある「長谷寺」も牡丹で有名ですが、
「乙訓寺」の牡丹は、長谷寺から分けられた2株から始まったそうです。
どうりで、どちらのお寺も真言宗豊山派なんですよね。
こういうエピソードを知ると、お寺を身近に感じられて良いです。
住所と行き方
乙訓寺:京都府長岡京市今里三丁目
阪急長岡天神駅西口から、徒歩15分〜20分
長谷寺:奈良県桜井市初瀬
近鉄大阪線長谷寺駅を下車、徒歩15分
13:36 | 投稿者: 田畑 |
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2008年3月21日
植物園でお勉強?
[ 03. 京の毎日 ] | [ 08. 彫刻あれこれ ]
先日、ポカポカ陽気なお休みの日、
北山にある京都府立植物園に行ってきました。
と、これが仏壇屋と何の関係が!?
私、以前書いたように、彫刻の勉強をしていたので、
彫刻のデザインに使われている植物のモチーフ・・・
牡丹・梅・松・竹・菊・桐・蓮・藤etc...と、
色んな植物を実際に見るため、
ちょくちょく植物園に行っています。
普通のお仏壇の欄間などに彫刻されている植物
(獅子に牡丹・鶴に松・鳳凰に桐 等)は、
かなりデザイン化・簡略化されていて、
実物とはかなり違うのが現状ですが、
昔からあるお仏壇の彫りを見ると、
やはり実物を参考にしながら、
手間暇かけて彫刻されているんですよね。
自分は、なかなか彫刻する機会も少ないですが、
見る目だけは衰えないよう、
色んな物を見て勉強していきたいと思います。
ちなみに、今の季節見頃だった植物は、

小さくて黄色い花びらが可憐な「福寿草」

桜によく似た花を付ける「杏」
メジロが花の蜜を吸うのは知りませんでしたね。
場所:京都市左京区下鴨半木町
地下鉄 北山駅下車すぐ
14:42 | 投稿者: 田畑 |
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2008年3月12日
京都 清宗根付館
[ 08. 彫刻あれこれ ]
彫刻のカテゴリ担当の田畑です。
なんて事は無いのですが、
仏具彫刻を
こちらの専門学校で習っていたので、
彫刻についてあれこれ書いてみたいと思います。
先月、壬生寺の近くにある「京都 清宗根付館」へ行ってきました。
古い江戸時代の武家屋敷(京都では唯一現存)を改装した、
趣のある建物の中に、約300点もの根付けが展示されています。
面白いのは、根付と言っても、ほとんどが「現代根付」と言って、
今を生きている作家さんの作品が展示してある事。
モチーフ1つを取ってみても、
リアルな植物もあれば、デフォルメされた動物もあり、
実に多種多様で飽きさせません。
面白かったのは、アザラシが乗っている土台を良く見ると、
クリオネが支えていたりして、
「全然サイズ合ってない!」と突っ込んで見たり、
タライの中で猫を洗っている和服姿の女性の根付けの横に、
全く同じモチーフの根付けがあって、
よほどこの作家さんは猫洗うの好きなんやなぁ、と思ったり。
10センチにも満たない根付に、
1つの世界が作られているのに感動してしまいます。
材料は、ツゲであったり、象牙、犀の角だったりと、
木彫とは少し違った刃物で作られているのですが、
「彫刻」という同じ枠で見ると、
モチーフの捉え方やデザイン等、
とても勉強になる展示でした。
ちなみに、年に4回の期間限定展示となっていて、
次回、春の一般公開は、4月1日〜30日となっています。
桜の名所を巡るついでに、小さくて密度の濃い世界を覗いてみませんか?
場所:京都市 中京区 壬生賀陽御所町 46番1号 (壬生寺東側)
15:48 | 投稿者: 田畑 |
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